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仕事研究
2013年8月9日

ITエンジニア就職最前線「ガイアックスの鳥居さん」へのインタビューレポート

エンジニアとしての就職を考えるための特集企画として、株式会社ガイアックス 執行役CTO(最高技術責任者)の鳥居さんに話をお聞きしました。

回れよ地球

本コラムは2009年当時のインタビューレポートになりますが、いま読み返しても決して色あせることのない内容であり、ITエンジニアとしての就職をお考えの方もそうでない方にも役立つ内容です。ぜひご一読ください。


プロフィール

鳥居晋太郎(Torii Shintaro)
株式会社ガイアックス 執行役CTO(最高技術責任者)。ガイアックスは「人と人をつなげる」をビジョンに掲げ、企業向けSNSをはじめとするコミュニティサービスの提供から、安全で活性化したなコミュニティ運営のコンサルティングまで時代のニーズに合ったインターネットコミュニティに関する事業に幅広く取り組んでいる。


「自分はベンチャーに向いているかもしれない」



ジョブウェブ:
パソコンやプログラミングに興味を持ったきっかけは?

鳥居:
小学4年生の頃に、自営業の両親が仕事用に買ったパソコンに触れたのが最初でした。ただ、当時は教えてくれる人もいないですし、インターネットも普及していなかったので情報源はありませんでした。だから、中学生の頃はBASICの説明書を読み込んで自力でシューティングゲームなどを作っていましたね。

高校生になると、雑誌『WIRED』の購読をきっかけにシリコンバレーに興味を持つようになりました。その時「(ベンチャー企業は)日本のトラディショナルな会社より自分に合っているかも」と思ったんですよね。結局その通りになったのが面白いなと思います。その後、ITへの興味が高じて東京大学工学部に進学し、計数工学科で情報系の理論などを専門に学びました。


「スムーズなだけの人生は送りたくない」 経験を求めてガイアックスへ

ジョブウェブ:
大学在学中に、ガイアックスでインターンをしていたそうですね。

鳥居:
在学中の1999年に、創業したばかりのガイアックスが「Find Job!」でインターンを募集していたのを見つけたのがきっかけです。無料ホームページの開発スタッフ募集でした。一つのサービスができあがるまでの過程に興味があり、自分でやってみたいと思って飛び込みました。当時はまだ社員も5名ほどしかいず、オフィスはマンションの一室でしたね。

ジョブウェブ:
その後、大学を休学して社員になられたそうですね。

鳥居:
インターンをしていたのは約半年で、翌2000年4月からは大学を休学して社員になって働き始めました。

ガイアックスは個人の裁量や権限が大きいのが魅力でした。仕事的には開発や運用を担当。2000年4月当時で社員は10名くらいまで増えていて勢いがありましたね。僕は技術では3番目の社員であり、在籍中に開発部長になりました。

正直、それまで順風満帆できていたので「本気を出せばこんな仕事くらい一年でやってやる」と自惚れていたんですよ。ところが、実際に仕事をしてみて自分の力のなさを痛感しました。技術のスキルも足りないし、組織で人やプロジェクトを動かすコツも分からなかった。学校で分かったつもりになっていたことは机上の空論だったのです。他の社員たちを見て上には上がいると実感しましたね。人やプロジェクトの動かし方は仕事をするうちに徐々に見えてきました。学校では学べない多くのことを経験させてもらいました。


大企業とベンチャー企業との大きな違い



ジョブウェブ:
卒業後は総合商社に入社を決めたそうですね。なぜですか?

鳥居:
もともとガイアックスで働くのは1年だけの予定だったので、復学後に迎えた就職活動の時は、今の学生のみなさんと同じように様々な選択肢を考えました。そんな中でも、中高生時代頃から思い描いていた通り「ITに関わる仕事」ということだけは決めていました。あとは、新卒の今しかできないだろうと考えて大企業に行くことを決めました。

でも、せっかくベンチャーで実地で学んできたのに改めて研修で一年を費やすのはもったいない。 そこで、すぐに即戦力として働けそうな事業会社のIT部門に行くことにしたのです。

2003年に総合商社に入社。IT部門に配属されました。ガイアックスではもの作りの観点から勉強しましたがビジネスとして大きなものを動かす現場が見たかった。海外でビジネスができそうというのも魅力的でした。

ジョブウェブ:
ベンチャーと大企業はどんなところが違いましたか。

鳥居:
とにかく「仕事ってこんなに違うんだ!」と驚きました。まず、目標が自分で立てられるかどうかが違います。ガイアックスだと4半期ごとに自分の目標を立てて宣言し、それに見合った報酬を交渉します。

ところが、総合商社のような大きな組織では目標は既にあり、それが自分のところに落ちてきた時には、いかに効率的にやるか?になっている。工夫はできるけれどWhat部分は決められないのです。両方をやってみて、What部分を自分で立てられる方がいいし、大企業のやり方は自分のワークスタイルに合っていないと感じていました。

さらに言うと、商社では、もの作りには直接タッチせずに子会社のエンジニアのサポートや管理が中心でした。技術回りの仕事をしていて楽しいのは目利きをしながら新しい技術を取り込むチャレンジできるところです。

しかし、商社では技術もベンダー固有のものを扱っており、新しい技術が好きで積極的に取り組んでいきたい自分には物足りないものがありました。もっと新しい技術を学び、手を動かしてものを作りたいと思っていたのです。

総合商社は大学生に人気もあるし、いい会社だと思いますが、結局僕には合わなかったんですよね。

もちろん、悪いことばかりではありませんでした。それまで僕はガイアックスという会社のことしか知らなかったのですが、この経験で、いわゆる「日本の一般的な会社」というものが分かったからです。今もお客様はそういう会社がほとんどなので、お客様が考えていることを理解する手助けになっています。

ただ、一度大企業に行ったことが正解だったかどうかは分かりません。新卒の人たちにとってはファーストキャリアとして大企業に行くかベンチャー企業に行くかは迷うところですよね。やりたいことがはっきりしていなければ大企業もいいでしょう。しかし、もし明確な目標があるなら、ベンチャー企業を選んだ方がやりたいことを実現できるスピードが格段に速いと思います。


裁量の大きさとメンバーに惹かれ、再びガイアックスへ

ジョブウェブ:
その後、再びガイアックスに戻ったのですね。

鳥居:
ええ。他社もいくつか受けてはみたものの、他の選択肢はあまり考えなかったですね。ガイアックスは任せられている裁量が大きく、自分で目利きした新しい技術を取り入れられるところが気に入っていました。それから、メンバーが魅力的で、すごい人たちがそろっているというのもありましたから。

戻ってからは執行役CTOに就任し、開発のマネージメントやシステム設計、ソースコードを書く仕事などを行っています。

ジョブウェブ:
現在は、具体的にどんな仕事をされているのですか。

鳥居:
技術部門全般(開発系30名、運用系10名の両方)を見ています。開発と運用は技術という観点では似ていますが仕事の進め方はだいぶ違います。開発はプロジェクト単位で仕事を行い、運用はルーティンで効率化していくものです。

開発は毎回やることが違うので、プロジェクトメンバーをまとめてスピーディーに進めることが求められますが、運用には効率化が求められます。両方やっていて良いことは効率的に組織が運用されること。開発から運用に引き渡す時、観点が違うのでうまく引継ができないことがありますが、両方を見ていると迅速にフォローができます。

ジョブウェブ:
思い出深かった仕事を教えてください。

鳥居:
投稿監視ツールの開発ですね。僕も開発に関わりました。ガイアックスでは創業以来、一貫してインターネットコミュニティのプロとしてサービスを提供してきました。しかし、コミュニティが普及すればするほど、コミュニティの持つ負の課題も問題視されるようになってきていました。

もともと社内には、コミュニティの健全性を保つためのサポート部隊がいたのですが、彼らのSNSや掲示板の書き込みを監視している仕事ぶりを見ていると、ずっと同じことを繰り返して疲れている。何とか解決方法はないのかと考えていたところ、ある時、システムの一部をお客様に協力してもらえれば自動化できる仕組みに気がついたのです。まだ世の中で誰もチャレンジしていない分野について、アイディアを思いついて、ひたすら作っていた時期は本当に楽しかったですね。

この時生まれたのが「Police」という投稿監視ツールです。ただ、一部お客様側の開発が必要なので、協力していただけるかどうかが心配の種でした。

実際に作ってサービスインするまで不安はありましたが、お客様にも協力頂くことで、結果として約4割ものコスト削減につながりました。当然、お客様にも喜んで頂くことができ、スタッフの作業も随分楽になりました。お客様と監視スタッフ、お互いにWinWinの関係ができたと感じられたのは技術者として本当によかったなと思えた瞬間でした。技術によってみんながハッピーになれた時に、アドレナリンが出ます。

また、最近では投稿監視に関するノウハウも蓄積されるようになり、法人向けの投稿監視事業だけでなく、学校裏サイトの発見・監視、ネットいじめ等の実態把握・予防について学校関係者に対してコンサルティングを行う「スクールガーディアン」という事業にも取り組んでいます。今は投稿監視ツールが、事業のキーになるものの一つにまで成長してくれており、その意味でも思い入れ深い仕事です。


自分で目標を立てられる環境が、成長を促進する



ジョブウェブ:
ガイアックスの良さはどんなところで、どういうタイプの人に向いていると思いますか。

鳥居:
何と言っても、自分で目標を立ててやっていけるところです。機動力の高い小さなチームの中で任された役割を実感しながら仕事をしたい人には向いている会社だと思います。新しい技術に取り組みながら世の中の課題を解決することに喜びを感じる人にも、きっといいでしょう。言語はPerlを使っているのですが、社内にカンファレンスに出るようなメンバーもいるので技術的刺激も受けられます。

ガイアックスでは、取り組みはチーム単位であり、チームワークを重視しています。チームで取り組むことで学びや気づきがあり、失敗しても成功しても喜びや辛さを共有でき、成長につながると思うのです。僕自身、トップとしてマネジメントを考える一方で、時にはチームメンバーの一人として開発に取り組むこともあります。チームで共に取り組むことで、部下から学ぶこともあるし、部下が自分から盗んでいくこともあります。

だから、与えられた仕事を淡々とこなしたい人や、一人で作りたいタイプの方には向いていないかもしれませんね。


世界に向けてサービスが提供できるIT業界

ジョブウェブ:
IT業界の面白さを一言で言うと?

鳥居:
ソフトウェアはアイディアさえしっかりしていればいくらでも拡大できるし、ネットワークを通じて全世界に提供できます。構想力、技術力などで大きなことができるのです。国境を意識せずに世界に向けてサービスを提供できるのも良いところだと思います。これが何と言っても業界一番の魅力ですね。また、世界にサービスを提供しようとすると設備や資本が必要なものですが、ITなら極めて少なく済むという面もあります。

ジョブウェブ:
個人的に関心を持っていることは?

鳥居:
スマートフォンやソーシャルアプリ、iPhone、Androidなどです。まだ会社として正式には取り組んではいませんが、スマートフォン、アプリなどは、いずれ技術の要素として取り込んでいきたいですね。ぴんときたものはどんどん仕事に取り込んでいきますし、取り入れられるものがないかどうかは、常にきちんと押さえておかないといけないと考えています。

ジョブウェブ:
今後力を入れたいことはどんなことですか。

鳥居:
組織として力を入れているのはセキュリティです。セキュリティはそれ自体が付加価値は生むわけではありませんが、しっかりしていないとトラブルがあった時に後ろ向きな時間を使わないといけないので、健全な成長のためには力を入れるべきだと思うのです。

また、投稿内容の監視ビジネスとしては、自然言語処理など、問題がある部分の抽出を自動化していきたいですね。フィルタリングを突き詰めると経済的効果も高いので、技術の力で改善していきたいと思っています。

ジョブウェブ:
ガイアックスの目指しているエンジニアのスタイルについて、最後に一言お願いいたします。

鳥居:
力を入れて言いたいことなのですがエンジニアはもっと評価されてもいいと思うんですよね。現場のエンジニアはみんな弁護士になる勉強と変わらないくらい勉強しています。すごい数の本を読んでいたり、技術に深くコミットしたりと努力している割に、日本ではその部分に対しての評価制度が作られていないし、報酬の面でも評価される土壌がないのが問題だと感じています。

海外ではエンジニアの評価が高くスペシャリストとして経営リソースととらえられています。僕も真のスペシャリストと呼ばれるエンジニアを育てていきたいと思っています。

また、ガイアックスを、今以上にトップレベルのエンジニアが育つ環境にしていきたいとも考えています。既に技術力の高いエンジニアがこぞって集まり、個人技を磨き続ける集団も面白いと思いますが1人でできることには限界があります。最新の技術にチャレンジすることや優れたテクニックを極めることはエンジニアにとって喜びです。

しかし、技術というのは使われてこそ価値を発揮するもの。「技術を何に役立てるのか」「技術に何ができるのか」を常に念頭に置き、「使ってもらえることの喜び」を忘れずにプロジェクトに取り組む視点が不可欠です。常に高い意識を持ち、技術で社会を変えていける強いチームをつくっていきたいです。


(ジョブウェブ編集部)

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