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仕事研究
2014年7月22日

ITエンジニア就職最前線「チームラボの猪子さん」へのインタビューレポート

ITエンジニアとしての就職を考えるための特集企画として、チームラボ株式会社代表取締役社長の猪子さんに話をお聞きしました。

文化

本コラムは2010年当時のインタビューレポートになりますが、いま読み返しても決して色あせることのない内容であり、ITエンジニアとしての就職をお考えの方もそうでない方にも役立つ内容です。ぜひご一読ください。


プロフィール

猪子寿之(Inoko Toshiyuki)
チームラボ株式会社代表取締役社長。チームラボはエンジニア、デザイナー、建築家、CGアニメーター、数学者など様々なスペシャリストから構成されるウルトラテクノロジスト集団。テクノロジー・アート・デザインの境界線を曖昧にしながら、WEBからインスタレーション、ビデオアート、ロボットなど、メディアを超えて活動中。

佐藤孝治(Sato Koji)
1972年東京都生まれ 早稲田大学社会科学部卒。 就職活動後、大学4年生の 96年10月ジョブウェブを創設。97年7月、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。99年10月、ジョブウェブを法人化。 現在、株式会社ジョブウェブ社長として講演や勉強会などに全国を飛び回っている。学生の就職支援と企業の採用支援を通じて学生と企業の本音コミュニケーションをサポートしている。

今回は、何とつい先日「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日)出演で話題となったチームラボ猪子寿之社長が登場!当日は猪子社長が煙草を吸いに、ふらりといなくなるなどのハプニングもあり、「朝生」再びと言わんばかりのぎりぎりなトークが炸裂した。インタビューには、ジョブウェブユーザーを代表して学生3人も同席した。


チームラボとは何か?

佐藤:
まず、同席する三人の学生さんたちに自己紹介と参加に対する意気込みを聞いてみましょう。

Nさん(学生):
東大工学部3年です。文系から工学部に転部しました。将来的には起業を考えています。新しいテクノロジーとデザインを組み合わせているチームラボという会社に興味を持ったのと、猪子社長のツイートが面白いので参加しました。

Kさん(学生):
東大の院生です。面白い会社があると聞いて参加しました。

Tさん(学生):
慶応大学理工学部情報工学科3年です。前回参加して面白かったためと、自分の未来を垣間見るつもりで参加しました。猪子社長には、テレビで見かけて興味を持っています。オフィスもユニークで見回すだけでとても楽しいので、今日はとても楽しみです。

佐藤:
チームラボは、独自開発のアルゴリズム「オモロ」を採用した検索エンジンSAGOOL(サグール)を作りつつ、家具などのアートワークも作っています。猪子さんも不思議ですが、チームラボも不思議ですよね。ぜひチームラボの紹介をお願いします。

猪子:
「チームラボとは何か」なんて分からないし、考えたこともないですね。ただ、僕はデジタルのテクノロジーとクリエイティブが好きで、もの作りが好きなんですよ。


ヤバいものを作れば勝てる時代

inokoA
猪子:
以前はヤバいものを作っても、流通コストが高くて、広告したり、マーケティングしたり、流通を押さえたりしないと売れませんでした。けれど、情報化社会になって情報は勝手に流通するようになったため、ヤバいものを作りさえすれば勝てる時代になりました。

AppleのCEOであるスティーブ・ジョブスもそうです。ジョブスは、20代で Appleを設立したものの、一度はAppleを追い出され、再び戻ってからうまくいっています。けれど、それはジョブスが成長したからではなく時代が変わったからだと思うのです。

彼は以前、Microsoftの戦略のうまさに負けました。けれど、Appleに復活しても以前と同様、iPhoneや iPadなど、ハードとソフトをセットにしたものを作っていますよね。彼の行動は変わらないけれど、時代が変わってヤバいものなら勝手に流通するようになったため、今回はうまくいったのです。そのように、もの作りに特化していてヤバいものが作れる会社っていいと思うんです。

テクノロジーとデザインの領域を曖昧にして、クライアントと一緒にヤバいものを作れる会社がソリューションする会社だと思います。別に、創業当時から作ることによってソリューションする会社がいいと思っていたわけではないのですが。今言うと聞こえがいいですね(笑)。

佐藤:
どうやってヤバいイノベーションを提供しているんですか。

猪子:
過去に作ったものをお見せするだけ。共に作ることによって、ソリューションを考えていくんですよ。

Kさん(学生):
なるほど。チームラボは面白いものを世に問いかけるだけじゃなくて、ソリューションの会社だったんですね。


専門性は深く、境界線は曖昧に

猪子:
昔のプロダクトは、ハードとソフトが分離していました。デザイナーは筐体を、プログラマは中身をそれぞれ別に作っており、アウトプットは物質でした。けれど、情報化社会のアウトプットはデジタルなので、境界が曖昧です。

昔のケータイはどこを誰が作ったかが分かりますが、iPhoneはどこまでプログラマがデザインしてどこからデザイナーがデザインしたかが分からないと思うんです。

情報化社会では、専門性は深く境界線は曖昧になります。そのように、専門性が高い人が集まり、境界線なくチームでものを作っていくのがいいと思ったのです。チームラボも、様々な手を動かす専門職が集まって互いの領域を曖昧にしながらものを作っています。

また、先進国が経済的優位性を保つためには、すべての産業は産業構造を変えて、クリエイティブインダストリーにシフトしなければなりません。テクノロジーは必須で、その上で文化的なものが必要とされます。たとえば、Appleを代表とするおしゃれハイテクや、任天堂を代表とするおもろハイテクみたいなものですね。

米国では、前の産業が衰退し、ベンチャーが生まれて経済の中心が変わりました。そのように、日本も産業は新しい時代へとシフトするべきだし、うちもそこを共に担える会社、チームになれたらいいなと思っています。家電メーカーがApple のようにシフトした時に、共に担えるパートナーになれたらいいなと思っているのです。ただ、まだお呼びはかからないですけれどね(笑)


テクノロジー+文化で差が生まれる

佐藤:
かつては、コンサル会社が効率を上げる役割を果たしていましたよね。

猪子:
コンサルは言語でするものですよね。でも、何が面白いかは、言語では伝えられないと思うんですよ。

佐藤:
うんうん。

猪子:
言葉で語るのではなくて、「これがおしゃれ」と作って見せなければ。ゴールは最初から見えているのではなくて、作りながら見えてくるものだと思うんですよね。

だから、とにかく手を動かしてものを作ることが大事だと思うんです。理想的には、シリコンバレーみたいに我が道を行ってGoogleとかできたらかっこいいですね。

Kさん(学生):
テクノロジーは広がってしまうので、その中で一歩抜きんでるのは難しいですよね。差がでるのは文化的な部分ではないでしょうか。

猪子:
その通りだと思う。テクノロジーは圧倒的に必要で、常にトップレベルをキープしなければいけない。ただ、それだけでは差が付きにくいから文化的なものをからめていくべきなのです。たとえば、プリクラがすごいというのは客観的には分からないじゃないですか。カメラの解像度は悪いし。プリクラがすごいのは、文化的な面で面白く使えるから。


間違っている方がクリエイティビティが上がる

Nさん(学生):
IT企業やベンチャーなど、つぶれるところも多い中で、どうしてチームラボはこれだけ専門性がある人が集まったのでしょうか。

猪子:
うちの役員とか、IT企業の中ではアホな方じゃない?真面目に言うと、人のクリエイティビティに差はないと思うんですよ。元々は差はなくて環境などによって差は生まれてくると思うんです。

佐藤:
本当は才能があるのに、発揮する場がないし、発揮すると怒られてしまうというわけですね。

猪子:
チームラボは、大企業に比べたらクリエイティビティを期待されているということです。会社自体が間違いだらけだしね。

佐藤:
基本的に不思議。

猪子:
美術館でブレストしてもアイディアなんて出ないけれど、ファミレスでなら間違いだらけだからブレストしたらアイディアが次々出るじゃないですか。立派な会議室でブレストすると、すごいところすぎて間違えられない。

ギャグを言っているのに、「ありがとうございました」とか言われちゃう。

組織自体は急に変われなくても、間違っていい空間になるだけでクリエイティビティは上がると思うんですよ。萎縮すると昨日正しいとされたことしか言えなくなってしまいます。逸脱してもいい安心感がないと、クリエイティビティは生まれません。逸脱が恐怖であれば、今日あっているかもしれない新しいことは、「あっていないかもしれない」と思って、言えなくなってしまいます。

佐藤:
安全圏を出ないと「おしゃれ」とか「おもろ」は生み出せない。

猪子:
安全圏を出てもいい状況じゃないと次に行けないんですよ。

佐藤:
チームラボのような、自由で面白いオフィスなら許される。

猪子:
うちのオフィスは、会社としてどこもあってないよね。


?猪子社長、煙草休憩へ ?


チームラボの求める人材像

Nさん(学生):
ヤバいものを作るためにはヤバい人が要ると思うのですが、どこを見て採用しているのですか?

猪子:
ヤバいものを作りたいという人がいいね。漫画の『少年ジャンプ』みたいな熱い人、いいね。

佐藤:
なるほど。今まで居場所がなかった人にとっては、チームラボは居場所になるのではないですか。

Kさん(学生):
学生に能力的なものは求めますか。

猪子:
スキルは高い方がいいですね。でも、スキルは才能じゃなくて、経験を積むと上がるものだと思います。デザインやプログラムのスキルは、やってみた結果、上がっていくものです。実際にやったという事実があるだけで信用が高いと思うのです。

ただ、チームラボには、15%くらいはスペシャリストではなくてマネージメントする人も採っています。ただ、管理能力というより触媒能力ですね。その人がいることでみんなのクリエイティビティやテンションが上がるという意味ではサッカー部の女子マネージャーみたいなものですね。その人自体はノーバリューだけれど、みんなのバリューが上がるという意味でバリューがある。

佐藤:
触媒系か、専門性が高いスキルがある人が採用されるということですね。たとえばそれ以外の新卒を採用しているのですか?

猪子:
採用していますね。うちにも、現場でもまれてスキル上がった人はいますよ。学生時代にソフトウェア教育はそれほどないものなので、入ってからスキルを身につけていった人もたくさんいます。

佐藤:
(Twitterを眺めながら)今、Twitter上で「教育実習終わったら、チームラボを受けに行きます」と書いている人がいますね。

猪子:
俺には採用権限がないから意味ないけどね。あらゆる権限がないんですよ。権利の委譲なくて最初からないの。略奪したいんだけれど、できないの。


前のルールを学ばず身近から学べ

Nさん(学生):
大企業に入らないで起業した理由は?

猪子:
友達と働きたかったから。就職後だと給料が必要になるけれど、学生なら給料がなくてもドサクサで大丈夫だと考えて、友達が社会に出る前に誘ったんですよ。そうこうしているうちに友達は就活をし損ねて、うちに残ることになったわけなのですが(笑)。

ネットのおかげですべてのルールが変わったじゃないですか。下手に学ぶと思考停止してしまうから、前の社会のルールは学ばない方がいいと思ったんですよ。学校で学ぶことは一見論理的で、習ったことは疑えないから習わないほうがいい。

マーケティングが全てだ、というような声をときどき聞きますよね。確かに以前はマーケティングはきわめて特殊で重要な能力でした。でも現在、情報はあふれています。誰でもマーケティングできます。「マーケティングを習う」という話を聞くと「検索を知らない人なのかな」と思ってしまうんですよ。

学校では「需要と供給で価格が決まる」と習うけれど、実際は需要があったら価格は下がりますよね。ユニクロは売れたら売れただけ値段が下がっていくじゃないですか。実態に合わないから、身の回りの体験から学び取った方がいいと思うんです。習ってなかったら、身の回りの体験から普通に学ぶはずですよね。


とにかくいいものを作る事

佐藤:
これからエンジニアとして生きていこうとする人はどうしたらいいか、学生にアドバイスをお願いします。

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猪子:
今日の話なんて聞かなくていいよ、ものを作っていればいい。俺の言うことも全部嘘かもしれないし(笑)。

佐藤:
とにかくものを作ろうということですね。

猪子:
そう。もっと言うと、就活なんてしないで、いいものを作って会社に持って行けばいい。

学生なのでレベルは低くてもいいんですよ。UNIQLOCKのパクりでも、自分で踊ってプログラム書いて作ったら十分面白いと思うんですよ。なんだ、自分で出ているのかアホだな、面白いなと。それを見たり評価してくれない会社になんて行かなくていい。

Kさん(学生):
チームラボは面白いもの作って世の中にどうだと問うている会社と思っていましたが、クライアントと協力して一緒に作り上げていっているんですね。

猪子:
アートワークも全部そう。新しいことを求めているところと一緒にやっていくんですよ。

Nさん(学生):
インタビュー中に煙草を吸いに行くとか、衝撃的でした。自分は画一的なことばかりやってるなと思い、はみ出ることの大事さを感じましたね。就活を進める上での重要なインプットになりました。

Tさん(学生):
面白かったです。どうしたらこういう会社ができるのかという疑問は、やっぱり解明できないままですが(笑)。ただ、エンジニアはまだまだ暗いとか良いイメージを持たれてないけれど、それを覆す会社だと感じました。

佐藤:
チームラボはインターンを募集しているんですよね。もの作り好きな人は、直接メールなどで連絡をしてください。

今日は常識を越えたヤバい世界を感じられました。ヤバいものを作ることに関しての抱負を。

猪子:
ないですね。きたものをやるだけで、何も考えてないです。

佐藤:
色々な意味で非常にどきどきしました(笑)。ヤバいものを作ってみるというのが最初の一歩になります。学生の皆さんも、ぜひ何かを作って持参してください。


(ジョブウェブ編集部)

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