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ジョブウェブ編集部
ジョブウェブ編集部
2017年7月10日

目には見えないインフラをベンチャー企業がどう変えるのか。(ライフネット生命保険株式会社 岩瀬大輔氏)

社会の役に立ちたい。
世の中に影響を与えられることを仕事にしたい。
何か大きなことを成し遂げたい。

こういった考えや動機から、大企業や国家公務員を志す方は多くいらっしゃいます。規模の小さいベンチャー企業やスタートアップ企業では大きなインパクトを生み出すことが難しい。そのような考えから大企業や国家公務員に興味が向くことは、自然なことであると思います。

しかし、社会的に価値の大きいこと・世の中に影響を与えられることは、そう簡単に実現できることではありません。少なくとも、特定の企業や組織単体だけで成し遂げることは難しいでしょう。

ベンチャー企業やスタートアップ企業が「一石を投じる」ことで、それが波紋となって広がる中で、その動きに大企業が加わり、大きなインパクトを生み出していく。

一石を投じて波紋を作る役割と、その波紋をキャッチして大きく仕掛けていく役割。それぞれが役割を果たすことで社会により大きな波紋が生まれ、結果的に大きなインパクト(社会的に価値の大きいこと)につながります。

そういった意味においては、社会の役に立ちたい、世の中に影響を与えられることを仕事にしたい、何か大きなことを成し遂げたい、と考える方にとって、ベンチャー企業やスタートアップ企業もキャリアの選択肢の一つとして検討に値するのではないでしょうか?



日本には、医療保険制度や年金保険制度、介護保険制度といった公的な保障制度があります。その役割は国民の生活を守るセーフティネットの機能とも呼べるものです。

生命保険は、この公的な保障制度を補完する役割を担い、万が一の事態によって生じる経済的な不安を軽減させています。生命保険の市場規模は40兆円。銀行や損害保険などと比べてもその規模は大きく、世帯加入率が約90%もあることからも大きな役割を果たしているといえます。

目には見えないインフラとも言える生命保険は、歴史があり規制も多いので、変化を起こすことが難しい業界であることが知られています。

2008年、技術革新やライフスタイルの変化の波に合わせ、ライフネット生命はインターネットを活用して保険商品・サービスを提供する生命保険会社として開業。戦後初、74年ぶりに生まれた独立系の生命保険会社として、業界の変革者・パイオニアとして活躍を続けています。

今回は、そんなライフネット生命の岩瀬社長に、「世の中をより良くする方法」についてお話を伺いました。

「小さな石でも正しい方向に一石を投じることができれば、それがやがて大きな波紋とな り、世の中によい影響をおよぼすことができます」という岩瀬社長。

ライフネット生命はこれまで、どのような一石を投じてきたのでしょうか?
ライフネット生命の軌跡をいくつか事例と共にお伝えします。


岩瀬社長について

岩瀬 大輔(いわせ だいすけ)氏
ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長


1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパン(現RHJインターナショナル)を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了(ベイカー・スカラー)。2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年6月より現職。世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」選出。株式会社ベネッセホールディングス社外取締役。

主な著書
『金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記』(文春文庫、2009年)
『生命保険のカラクリ』(文藝春秋、2009年)
『132億円集めたビジネスプラン』(PHP研究所、2010年)
『ネットで生保を売ろう!』(文藝春秋、2011年)
『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社、2011年)
『入社10年目の羅針盤』(PHP研究所、2012年)

小さな石でも正しい方向に一石を投じることができれば、それがやがて大きな波紋となる。


事例1. インターネット生命保険

まずは、生命保険をインターネットを通じて販売するというスタイルを確立したことです。

ライフネット生命を立ち上げた背景には、若い世代の所得が低い現状に対して「子育て世代の生命保険料を半額にして、安心して赤ちゃんを産める社会を作りたい」という思いがありました。

生命保険の販売手法は従来、募集人と呼ばれる営業職員によって対面で行われてきました。ライフネット生命では営業職員をおかずに、インターネットを通じて生命保険をお届けすることでコストを下げて、保険料を半額にすることを目指しました。ご自身で納得して商品を選んでいただけるように、商品説明はシンプルにわかりやすく記載することを心がけました。

また、これまでブラックボックスとされてきた保険料の内訳(付加保険料=手数料)を業界で初めて開示しましたが、これは業界内外から多くの反響がありました。

その結果、「インターネットで生命保険を契約する」ことが少しずつ認知され、ご契約者も増えたことで、ライフネット生命のようなインターネット販売の生命保険会社も増えてきています。

ライフネット生命のテレビCMなどでご存じの方は「生命保険がインターネットで申し込めるのは当たり前でしょ」と思われているかもしれませんが、実はそんな当たり前が生まれたのはこの10年の話なのです。


事例2. 就業不能保険

次に、就業不能保険という商品についてお話します。2010年に、ライフネット生命は本格的な個人向け就業不能保険を業界に先駆けて発売しました。

生命保険と聞くと、どのような商品をイメージするでしょうか。

日本では、死亡保険や医療保険が一般的です。かつては「一家の大黒柱」と言われましたが、男性が外で働き、女性は家事・育児を担当して、男性の収入で家庭を支えることが一般的でした。その場合、一家の大黒柱である男性が亡くなった場合や病気などで入院したりしても家庭が維持できるようにと広まっていったのが、死亡保険・医療保険です。

しかし現代では、共働き世帯が増えたり、結婚をしても子どもを持たない選択をする人や、結婚をしない生き方を選択する人など価値観が多様化していますよね。そうなると、必要とされる生命保険商品も変わってきます。たとえば、死亡保険は本来、万一亡くなった際のお子さまの教育費や残されたご家族の生活費をサポートするための保険ですから、単身の人にはそれほど必要性は高くありません。むしろ、もっと備える必要性の高いリスクがあります。それが、「働けなくなるリスク」です。

就業不能保険とは、病気やケガで長期間働けない状態が続いた場合、お給料のように毎月の生活費をサポートしてくれる保険です。

2010年当時、個人向けの本格的な就業不能保険は、日本の生命保険業界では[e2] ライフネット生命のみが提供していましたが、現在では大手生命保険会社も含めた複数の企業が提供をしています。21世紀の中核となる保険は、病気やケガで働けなくなったときに備える「就業不能保険」だと考えています。


事例3. 死亡保険金の受取人を同性パートナーでも可能に

最後に、「死亡保険金の受取人を同性パートナーも可能にした」取り組みをご紹介します。

2015年11月、ライフネット生命は死亡保険金の受取人の指定範囲を拡大し、同性パートナーを受取人に指定できる取り扱いを、生命保険業界で先駆けて開始しました。

近年は日本でも考え方が変わってきていますが、欧米に比べて生涯のパートナーを同性、異性関係なく認めることは一般的になったとは言いづらいでしょう。区市町村などが公的に認める制度として、渋谷区や世田谷区、三重県伊賀市、兵庫県宝塚市の4都市が同性をパートナーに認めるパートナーシップ制度を整備している状況です。(2017年4月現在)

通常、生命保険の受取人に指定できるのは、配偶者や子どもの他に、祖父母や兄弟姉妹、孫といった二親等以内の人まででした。そのため、同性パートナーは死亡保険金の受取人には指定できなかったのです。

そこで、ライフネット生命では所定の確認書を提出してもらえれば、同居期間など一定の条件のもと同性パートナーの方でも死亡保険金の受取人として指定できるようにしました。もちろん、日本全国どこにお住まいの方でもご利用いただけます。

この取り組みも、ライフネット生命が開始した2015年11月以降、同様または類似の対応をされる生命保険会社が次々にプレスリリースを発表されています。多様な生き方を尊重する社会が、生命保険業界でも少しずつ広がってきているのではと思います。


誰よりも早く変化を起こすのは誰か

3つの事例をお伝えしました。「事例で書かれていることはそれほど難しいことではないのでは?」と感じられた人もいるかもしれません。

しかし、生命保険は目には見えないインフラともいえる大きな仕組みです。歴史があり、公共性の高い仕組みは、 何かを少し変えるだけでも世の中に与える影響が大きいので細心の注意を払う必要があります。

そのため、ライフネット生命のような小さな会社だけで業界全体を変えようとすることはそもそも志向していません。私たちだけでなく、大手企業も動くことでやっと世の中が変わっていくのですから。大手企業が動きやすくするためには、「やってみないとわからないことを極力なくすこと」が必要になります。まずは私たちがあるべき姿を提示して、実績をつくっていく。それがライフネット生命だからこそできる役割だと考えています。

少子高齢化、若者の貧困、政治への無関心、地域活性化…。世の中で起きているさまざまな課題に対して、問題意識を持っている方も多いと思います。その解決に向けて取り組もうとした経験がある人ほど、課題が複雑に絡み合い、どこから、どのようにアプローチしていけばいいかわからなくなったことがあるかもしれません。

そんな時に、自分だけ、1つのチームだけで解決しようとしないこと。「小さな石でも良いので正しい方向に一石を投じることができれば、それがやがて大きな波紋となる」そんな事例があることを思い出していただければと思います。

「最初に石を投げる」、「その波紋をキャッチして大きく仕掛ける」、そのどちらを選ぶのかは価値観や好みの問題だと思いますが、 「小さな石でも良いので、思い切って投げてみる」
そのような人を、ライフネット生命は応援します。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。


(ジョブウェブ編集部)

ご案内(関連情報)

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