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特集
就活コラム
2015年9月7日

今から知っておきたいお金の話「ええっ!? 給料って必ずしも大手企業が高いというわけではないの?」【就活に役立つ会計知識】Vol.32

就活に会計知識はどの程度必要なのか?

この問いの答えは、就職活動というものの捉え方によって変わってきます。就活を志望企業に入社するための選考対策という狭義で捉えるならば、会計の知識はほとんど必要ないでしょう。

ですが、就活をビジネスパーソンとして活躍するための準備という広義で捉えるならば、知ってほしい、知っておくべき会計の知識はたくさんあります。そして、その会計知識は、結果的に狭義の就活でも役立てることができます。

三択問題のクイズ形式で、分かる、使える、【就活に役立つ会計知識】。

それではどうぞ。

お金

※画面を一気にスクロールしてしまうと回答が見えてしまいます。どうかご注意ください。


問題

「働く」ことと、切っても切り離せないのが「お金」の話。

さて、ここで問題です。就職する上で誰もが気にする給料水準。なんとなく大企業の方が中小企業よりも給料水準が高いと思っている方が多いと思いますが、実はそうでもなかったりします。それはなぜでしょうか? 適切な回答を以下の選択肢の中から選んでください。

<選択肢>
1:大企業の方が業績がいいので、給料が高い
2:大企業の方が業績が安定しているので、給料が高い
3:給料は一人ひとりが出せる付加価値で決まるので、会社の規模には本来関係ない


解答

正解:3

<解説>
仕事をする上で「給料」は、「やりがい」や「自由」と並ぶ、とても重要な要素だと思います。

就職先を選ぶときには、その企業の平均年収をしっかりチェックしているという方は多いのではないでしょうか。ただ、その一方で、「給料がどのように決まっているか?」をしっかりと考えたことがある方は少ないのではないかと思います。

そこで、今回は、給料がどのように決まっているのかについて説明していきたいと思います。

まず、「給料は、従業員が会社に提供した価値で決まる」というのが基本的な考え方です。売上高に占める人件費の割合は平均20%程度と言われているので、シンプルに考えると、年収1,000万円もらうためには、会社の売上5,000万円に貢献している、ということが求められるのです。

また、「高い価値を提供できる希少性の高い人材は、給料が高くなる」という性質もあります。

単純作業ばかりの仕事の場合は、高い価値を提供できないので給料は安くなります。一方で、高度な能力が要求される仕事の場合は、高い価値を提供できるので給料が高くなります。つまり、同じ会社で働いていても、どのような業務を担っているのかで、もらえる給料には大きな差が生じるのです。

以上のことから、

「大企業だから給料が高い、中小企業だから給料が低い」ということはなく、「給料は自分が提供している価値で決まる」という認識を大切にしてもらえればと思います。


ただし、平均すれば「大企業の方が、中小企業よりも給与水準が高い」というのが一般的です。それは、大企業の提供している価値が高いから給料水準が高いということなのですが、なぜ、大企業が高い価値を提供できているかと言えば、それは「儲かる仕組み」があるからです。

大企業には、顧客との信頼関係、積み重ねてきた技術力、工場のような設備といった「儲かる仕組み」がすでに構築されているので、その仕組みの中で働くことで、自分が提供する価値以上の給料をもらうことができます。

ただし、この「儲かる仕組み」には危険な側面があります。

それは業績不振です。業績不振に陥った大企業は、組織を再構築するために不採算事業や部署の縮小をすることがあります。そうなった場合に、この「儲かる仕組み」に甘んじて、自らの価値を高める努力をしていなかったとなると、、、真っ先にリストラ対象になったり、再就職が難しくなる恐れがあります。

ゆえに、就職先が大企業でも中小企業でも関係なく、「どのようなキャリアを歩むことで自分が提供できる価値を高めていくのか」という視点は大切にしてほしいと思います。


<余談>
平均年収や生涯年収というものは「過去の結果」に過ぎません。その年収を信じて入社しても、同じ額をもらえる保証は一切ないということです。ここ数年の社会の変化を見る限り、これから20年、30年後の社会が大きく変わっていくことが予想されるので、どのような変化にも対応できるような能力を身に付ける観点で、是非、自分の価値が高まるような就職先を、自分でしっかりと考えて選択してほしいと思います。

幸い、世の中には、とても魅力的な中小企業が沢山あります。当然ながら、誰もが知っている大企業にも魅力的な企業は沢山ありますが、是非、中小企業の魅力にも積極的に興味関心を示してみてほしいと思います。

活き活き活躍している中小企業のビジネスマンも沢山いますので!


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作者プロフィール

国見 健介(くにみ けんすけ)氏のプロフィール写真
国見 健介(くにみ けんすけ)氏
東京CPA会計学院 理事/監査法人クラリティ パートナー/一般社団法人次世代戦略会議 代表理事

1999年公認会計士試験合格、2001年慶應義塾大学経済学部卒業。日本の教育をより良いものにするために公認会計士を目指す大学生の育成に尽力。人生のビジョンは「社会を担う志の高い若者に貢献すること!」、著書に「公認会計士の「お仕事」と「正体」がよーくわかる本 」(秀和システム)。

■学校法人東京CPA会計学院について
公認会計士の資格支援スクールとして日本で最初にできた歴史ある学校です。質の高い教材と講義により、公認会計士試験の大学在学中合格率46.6%(2014年度実績)を達成するなど、大学生を中心に高い支持を得ています。

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