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特集
就活コラム
2015年8月31日

株価というものは「こうやって」決まりますという話【就活に役立つ会計知識】Vol.31

就活に会計知識はどの程度必要なのか?

この問いの答えは、就職活動というものの捉え方によって変わってきます。就活を志望企業に入社するための選考対策という狭義で捉えるならば、会計の知識はほとんど必要ないでしょう。

ですが、就活をビジネスパーソンとして活躍するための準備という広義で捉えるならば、知ってほしい、知っておくべき会計の知識はたくさんあります。そして、その会計知識は、結果的に狭義の就活でも役立てることができます。

三択問題のクイズ形式で、分かる、使える、【就活に役立つ会計知識】。

それではどうぞ。

株価変動

※画面を一気にスクロールしてしまうと回答が見えてしまいます。どうかご注意ください。


問題

経済ニュースや新聞で毎日取り上げられる話題と言えば「株価」ですが、株価はどうやって決まっているのでしょうか? 適切な回答を以下の選択肢の中から選んでください。

<選択肢>
1:個別の企業の現在の業績と将来の業績予想、経済全体の今後の様相などが総合的に判断されて決まっている
2:個別の企業の今年の業績で決まっている
3:個別の企業の業績には関係なく、単なる人気投票で決まっている


解答

正解:1

<解説>
株価という言葉はよく聞きますが、株価がどう決まっているのかという理屈を説明できる方は少ないのではないでしょうか。そのため、今回は株価の仕組みについて簡単に説明していきたいと思います。

まず、株価とは株式が売買されている価格です。そして、株式とは会社のオーナーの権利である所有割合を証明した証券のことです。そのため、株価とは「会社の所有権を売買する場合の価格」と言えます。

では、株価を考える際のベースは何かというと「一株当たり純資産額」という概念が出てきます。これは会社の正味の財産である純資産を会社の発行済株式数で除して算定した金額のことです。つまり、現時点で会社を解散し、すべての資産を現金に換金し、負債を返済して残った正味財産を株主へ平等に分配した場合の、一株当たりの分配額を示しています。

しかし、実際の株価は「一株当たり純資産額」とは異なっています。その理由は大きく2つの要因があります。

1つ目は「貸借対照表の財産は、現時点の財産の額を適正には示せていない」ことに起因しています。財務諸表を作成する会計ルールは、取得原価主義というその資産を取得した金額で計上するという考え方を基本にしています。例えば100年前に1円で取得した土地が現在100億円になっていたとしても、貸借対照表には土地1円で計上されることになります。そのため、すべての資産を換金した後で実際に残る正味財産は、貸借対照表の純資産額とは多少、異なっているのです。

2つ目は「一株当たり純資産額は過去の経営結果は示しているものの、未来の経営を反映していない」ことに起因しています。例えば、現在純資産額が1,000億円の会社があって、10年後には会社の純資産額が2,000億円に増加すると予想される場合には、10年後に一株当たり純資産額は2倍に増加していることになります。

つまり、実際の株価は、会社の将来の業績を予想し、将来どの程度の価値になるかという人々の思惑が入り乱れた中で金額が決定しているのです。具体的には、いくらで買いたいという人と、いくらで売りたいという人の需給のバランスが交わる点で株の売買は成立しています。

例えば、将来有望な企業の株は、もっと値上がりすると予想する人が多いので、現在の値段で売りたい人が少ないのに、多くの人が買いたいと思うので、買うために必要な値段が上昇します(この仕組みは、希少性が高い限定商品の値段が、オークションサイトなどで、どんどん上がるのと同じ構造です)。

よって、株価というのは「一株当たり純資産額」をベースとして、その会社の将来の業績を加味して日々買いたいと思う人と売りたいと思う人の需給のバランスで決定していると言えます。

過去の歴史を見ると、多くの会社が当期純利益の10倍から30倍程度の価値をつけています。つまり、現在と同額の利益を稼ぎ続けるとしたら、投資した額が10年から30年で回収できるという値段で売買されています。もちろん、業績がどんどん拡大していけば、もっと短期間で投資した額を回収できるという仕組みですので、急激な成長が見込める会社には、当期純利益の100倍程度の価値がついていることもあります。

このように、ある会社の「今の株価」が高いか低いかは「一株当たり当期純利益」や当期純利益との関係や、その業界やその会社の成長性などを勘案して判断することになります。

また、株価は、会社の未来の予想に基づいて決定されるので、各個別企業のニュースはもちろん、日本経済や世界経済全体に影響を与えるようなニュースにも敏感に反応します。アベノミクスで日経平均株価が8,000円程度から一気に20,000円を超えたのも、日本経済が成長するという期待感からです。今はまだ期待感がある程度あるので株価は高い水準で推移していますが、成長戦略が実現せずに期待が失われれば、株価の大幅な下落が起こる危険性もあるのです。

株価の決定のメカニズムの基本的な仕組みは上記のようになります。

ただ、あまりにも多くの要因が株価に影響を与えるので、未来の予想は誰も正確にはできないと言っても過言ではありません。有名な経済エコノミストの予想が、あまり当たらないことも多いぐらい、人々の期待と不安に左右されているのが株式市場というものなのです。


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作者プロフィール

国見 健介(くにみ けんすけ)氏のプロフィール写真
国見 健介(くにみ けんすけ)氏
東京CPA会計学院 理事/監査法人クラリティ パートナー/一般社団法人次世代戦略会議 代表理事

1999年公認会計士試験合格、2001年慶應義塾大学経済学部卒業。日本の教育をより良いものにするために公認会計士を目指す大学生の育成に尽力。人生のビジョンは「社会を担う志の高い若者に貢献すること!」、著書に「公認会計士の「お仕事」と「正体」がよーくわかる本 」(秀和システム)。

■学校法人東京CPA会計学院について
公認会計士の資格支援スクールとして日本で最初にできた歴史ある学校です。質の高い教材と講義により、公認会計士試験の大学在学中合格率46.6%(2014年度実績)を達成するなど、大学生を中心に高い支持を得ています。

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