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特集
就活コラム
2015年6月15日

バランスシート(B/S)とは何か?【就活に役立つ会計知識】Vol.20

就活に会計知識はどの程度必要なのか?

この問いの答えは、就職活動というものの捉え方によって変わってきます。就活を志望企業に入社するための選考対策という狭義で捉えるならば、会計の知識はほとんど必要ないでしょう。

ですが、就活をビジネスパーソンとして活躍するための準備という広義で捉えるならば、知ってほしい、知っておくべき会計の知識はたくさんあります。そして、その会計知識は、結果的に狭義の就活でも役立てることができます。

三択問題のクイズ形式で、分かる、使える、【就活に役立つ会計知識】。

それではどうぞ。

大宴会場

※画面を一気にスクロールしてしまうと回答が見えてしまいます。どうかご注意ください。


問題

損益計算書(P/L)と同様に、会社研究のマストアイテムと言える、バランスシート(B/S)。さて、ここで問題です。

バランスシート(B/S)とかけて、演劇の舞台と解く。その心は?(適切な回答を、以下の選択肢の中から選んでください。)

<選択肢>
1:裏側まで知ることでグッと深まる
2:だれが作ったかで評価が変わる
3:ブランド力が威力を発揮する


解答

正解:1

<解説>
バランスシート(貸借対照表)は、企業のある一定時点の財産の状態を

表側の資産
裏側の負債・資本(純資産)

で開示する財務諸表です。

資産とは、会社が表面上所有しているすべての財産を意味していて、現金預金・売上債権・商品在庫・有価証券・建物・土地などが代表的です。

負債とは、他人に対する支払い義務を意味していて、将来資産が減少する項目です。仕入債務・借入金・退職給付引当金などが代表的です。

資本(純資産)とは、資産から負債を控除した会社の正味の財産を意味していて、元手である資本金と、稼いだ利益である利益剰余金などから構成されています。

この貸借対照表の最大の特徴は、表面上の財産のみならず、裏側の負債と資本の内訳を示すことで、会社の財産の状態をより詳しく明瞭に知ることができる点です。

例えば、AさんとBさんがともに10億円の豪邸を持っていたとしましょう!

この場合に、我々は、AさんとBさんに対して、二人ともお金持ちだなという印象を持つと思います。しかし、実はAさんは銀行から借金を9億9,900万円していて、Bさんは借金を1円もしていなかった場合にはどうでしょうか。

Aさんは、
資産(建物10億)
負債(借入金9億9,900万円)
資本100万円

に対して、

Bさんは、
資産(建物10億)
負債(借入金0円)
資本10億円

となります。つまり、表面的の資産のみでは本当の財産の状況は分からず、裏側の支払い義務(将来的な資産の減少要因)である負債と、会社の本当の正味財産である資本(資産と負債の差額)まで見る必要があるということです。

演劇の舞台なども、舞台を単に表面的に鑑賞するだけよりは、その舞台の完成までの背景のストーリーなどを知ることで、作成者の想いを知ったり、共感、感情移入することができ、理解が深まったり、本来の面白さが伝わることがあると思います。

貸借対照表も演劇の舞台と同様に、表面上の資産をどのように保有しているのか? だけでなく、その裏側にある、いくら支払い義務があるのかという負債と、会社の本当の財産である資本の内訳を一緒に分析することで、より企業の実態を把握することができるようになります。

ちなみに、会計ルールは厳密に作成方法が規定されているため、誰が作成しても主観が入らないようになっています。また、会計ルールは制度としての信頼性のために、客観性をとても重視しているので、ブランド力(人的資源・秘伝の技術・企業イメージ・強力な販売網・立地・他社との良好な関係etc)のように、客観的な金額で表現できないものは、組み込まないことにしています。

ブランド力などの企業力は、財務諸表を読む側が自分で、主観的に評価・判断していくことになっているということです。そこが、バランスシートの限界でもあれば、面白い部分であると思います。


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作者プロフィール

国見 健介(くにみ けんすけ)氏のプロフィール写真
国見 健介(くにみ けんすけ)氏
東京CPA会計学院 理事/監査法人クラリティ パートナー/一般社団法人次世代戦略会議 代表理事

1999年公認会計士試験合格、2001年慶應義塾大学経済学部卒業。日本の教育をより良いものにするために公認会計士を目指す大学生の育成に尽力。人生のビジョンは「社会を担う志の高い若者に貢献すること!」、著書に「公認会計士の「お仕事」と「正体」がよーくわかる本 」(秀和システム)。

■学校法人東京CPA会計学院について
公認会計士の資格支援スクールとして日本で最初にできた歴史ある学校です。質の高い教材と講義により、公認会計士試験の大学在学中合格率46.6%(2014年度実績)を達成するなど、大学生を中心に高い支持を得ています。

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