ログインしてより便利に! 閉じる
いまお持ちのアカウントで簡単登録
ログイン
ログインするとより便利に!
お持ちのアカウントでログイン
会員登録がお済みでない方はこちらから
ログイン
友達にメッセージを送ろう
メッセージ
  1. トップ
  2. 就活コラム
  3. 就活準備
  4. 起業するなら知っておきたい「損益分岐点」とは?【就活に役立つ会計知識】Vol.11
特集
就活コラム
2015年4月13日

起業するなら知っておきたい「損益分岐点」とは?【就活に役立つ会計知識】Vol.11

就活に会計知識はどの程度必要なのか?

この問いの答えは、就職活動というものの捉え方によって変わってきます。就活を志望企業に入社するための選考対策という狭義で捉えるならば、会計の知識はほとんど必要ないでしょう。

ですが、就活をビジネスパーソンとして活躍するための準備という広義で捉えるならば、知ってほしい、知っておくべき会計の知識はたくさんあります。そして、その会計知識は、結果的に狭義の就活でも役立てることができます。

三択問題のクイズ形式で、分かる、使える、【就活に役立つ会計知識】。

それではどうぞ。

損益分岐

※画面を一気にスクロールしてしまうと回答が見えてしまいます。どうかご注意ください。


問題

起業に興味があるものの、起業という行動を起こせない。そういったシチュエーションを招く一つの要因は、情報、知識不足です。

さて、ここで問題です。起業するなら知っておきたい知識の一つである「損益分岐点」の説明として適切な回答を、以下の選択肢の中から選んでください。

<選択肢>
1:損益分岐点は、売上を上げれば越えられる
2:損益分岐点に最も影響を与えるのは原価の構成である
3:固定費を多くし、変動費を少なくした方が起業のリスクは小さくなる


解答

正解:2

<解説>
起業をする際に、最も意識するリスクが「倒産すること」だと思いますが、倒産しないためには、毎年、利益を稼いでいくことが何よりも重要になります。

利益を稼ぐためには、利益と原価の構成要素の関係を理解し、どうすれば損益分岐点を超えることができるのかを理解することが大切です。

損益分岐点とは、損失が出るか利益が出るかの分かれ目となる売上高(や販売数量)のことを意味しているのですが、具体的に、商品を@100円で販売する商売で考えてみましょう。

10,000個の商品を販売した場合に、

売上1,000,000円
原価800,000円
利益200,000円

となる場合、損益分岐点(何とか赤字にならない売上高)はいくらになるでしょうか?

実は、この問いに関する回答は、800,000円の原価の構成(変動費がいくらで固定費がいくらか)によって変わってしまいます。

以下の2つのケースを考えてみましょう。

【ケース1】固定費が200,000円、変動費が600,000円の場合

変動費が600,000円ということは、商品1個当たり変動費が@60円と分ります。その場合、製品を一個販売するごとに限界利益(売上から変動費を控除したもの)が@40円獲得できます。そのため、固定費200,000円を回収するためには、200,000円÷@40円=5,000個と計算できるので、5,000個販売した時に損益分岐点(※)となります。

※5,000個販売時には、売上500,000円、原価500,000円(固定費200,000円、変動費300,000円)となります。

【ケース2】 固定費が600,000円、変動費が200,000円の場合

変動費が200,000円ということは、商品1個当たり変動費が@20円と分ります。その場合、製品を一個販売するごとに限界利益(売上から変動費を控除したもの)が@80円獲得できます。そのため、固定費600,000円を回収するためには、600,000円÷@80円=7,500個と計算できるので、7,500個販売した時に損益分岐点(※)となります。

※7,500個販売時には、売上750,000円、原価750,000円(固定費600,000円、変動費150,000円)となります。


このように、固定費が低く変動費が高い【ケース1】の方が、損益分岐点は低くなります(5,000個販売すれば赤字にならない)。逆に、固定費が高く変動費が低い【ケース2】の場合では、損益分岐点は高くなります(7,500個販売しないと赤字になる)。

では、固定費が低く変動費が高い方がビジネスでは有利なのでしょうか?

実は、そうとも言い切れません。商品を20,000個販売した時には、固定費が高く変動費が低い【ケース2】の方が、利益が大きくなります。

【ケース1】の場合は、売上2,000,000円、原価1,400,000円(固定費200,000円、変動費1,200,000円)、利益600,000円。

【ケース2】の場合は、売上2,000,000円、原価1,000,000円(固定費600,000円、変動費400,000円)、利益1,000,000円。

つまり、売上高が損益分岐点を超えた後は、変動費が低い方が、限界利益が大きくなるため、利益の拡大幅は大きくなります。

<まとめ>
・固定費の割合が高い(変動費の割合が低い)ビジネスは、損益分岐点が高いため、起業当初は赤字になるリスクが高まるが、損益分岐点を超えると、利益の幅が大きくなる

・固定費の割合が低い(変動費の割合が高い)ビジネスは、損益分岐点低いため、起業当初は赤字になるリスクを下げることができるが、損益分岐点を超えても、利益の幅が小さくなる

以上のことから、

起業をする際には、当初はできるだけ固定費(オフィスの賃借料や、正社員の給料など)を少なくし、ビジネスリスクを軽減するとともに、ビジネスが軌道に乗っていくのと並行して、徐々に固定費の割合を増やすことで利益の拡大を図るという方向にビジネスを展開することをお勧めします。


「三択問題のクイズ形式で分かる!使える!」【就活に役立つ会計知識】まとめに戻る方はこちら

作者プロフィール

国見 健介(くにみ けんすけ)氏のプロフィール写真
国見 健介(くにみ けんすけ)氏
東京CPA会計学院 理事/監査法人クラリティ パートナー/一般社団法人次世代戦略会議 代表理事

1999年公認会計士試験合格、2001年慶應義塾大学経済学部卒業。日本の教育をより良いものにするために公認会計士を目指す大学生の育成に尽力。人生のビジョンは「社会を担う志の高い若者に貢献すること!」、著書に「公認会計士の「お仕事」と「正体」がよーくわかる本 」(秀和システム)。

■学校法人東京CPA会計学院について
公認会計士の資格支援スクールとして日本で最初にできた歴史ある学校です。質の高い教材と講義により、公認会計士試験の大学在学中合格率46.6%(2014年度実績)を達成するなど、大学生を中心に高い支持を得ています。

CPA

興味の有る方はこちらから。


ジョブウェブお勧めコンテンツのご紹介

◆1. コラムまとめページ
ジョブウェブ社員が作成しているコラム全てをまとめたページです。全てのコラムは3分もあれば読める分量となっています。通学時やお昼休みなど、ちょっとした空き時間に気軽にご覧ください。

◆2. 「就活準備」コラムまとめページ
今回ご覧頂いた「就活準備」に関するコラムだけをまとめたページです。

◆3. 就活攻略
博報堂、P&G、三菱商事、マッキンゼー、リクルート、トヨタなどの人気企業200社以上の内定者によ る内定獲得までのストーリーを公開しています。インターン選考情報から、エントリーシート情報、選考情報までが網羅されています。「就活攻略」は会員限定 の情報が多く含まれるため、事前の会員登録をお勧めします。


人がいいね!と言っています。
コメント
コメントはまだありません。
ログインすると、コメントを入力できます
Jobwebに会員登録すると、コメントを入力できます。
関連する記事