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業界研究
2014年6月10日

TOP INTERVIEW:ローランド・ベルガー 代表取締役 日本代表 森 健氏

「コンサルティング業界大研究」という書籍の一部を公開。

コンサルティング業界大研究

コンサルティングファームのことを深く知っていくための【とっかかり】に役立てて頂ければ嬉しく思います。

◆ローランド・ベルガー 代表取締役 日本代表 森 健氏「異なる領域の専門家どうしがぶつかり合い、新しいアイデアを生んでいく。業界を超えた発想で問題解決に挑む

それではどうぞ。


トッププロフィール

森 健(もり けん)氏

東京大学工学部卒業後、鹿島建設、米国系戦略コンサルティング・ファームを経て現職。米国シカゴ大学経営大学院MBA。機械・電機・自動車をはじめとする製造業や公共機関において、戦略立案、提携支援、企業再生などの分野で豊富な経験を有する。また、グローバルなコンサルティング案件も多く手がける。オペレーショングループのアジア代表としても多くの活動を行っている。


欧州系のコンサルティングファームとして

──ローランド・ベルガーは欧州発の戦略系ファームですが、米国系といわれるファームと比較して何か特徴のようなものがありますか。

 米国系とされる会社にもさまざまな個性がありますから、全部がそうだというわけではありませんが、一般に米国の会社が拠って立つところは株主資本主義だと思います。

いかに株主の要求を満足させるかに力点があって、その株主のエージェントとして企業のトップマネジメントが仕事をしている。それをサポートしていくのがコンサルタントの役割だということですね。エンロン事件やリーマンショックなどいろいろな出来事があって、この考え方も時代とともに変化はしていますが、基本的にはそういう発想が強いと思います。

──ヨーロッパは違いますか。

 もちろん欧州でも会社の所有者は株主です。ただ軸足がやや違うところに寄っていて、株主以外にも顧客や従業員、サプライヤーといったさまざまなステークホルダーへの多面的な目配り、同じ仲間という感覚がありますね。

ヨーロッパには明確な個性を持つ家族企業、ファミリービジネスがたくさんあって、そこでは機関投資家や一般株主を満足させるというより、先に申し上げた各種のステークホルダーのほうに強く視線が向いています。私たちはそういうところの仕事も数多く手がけていますので、その点で少し違った文化や哲学が醸成されていると思います。


業界を超えたクリエイティブな発想

──森さんは業界で20年以上のキャリアをお持ちですが、最近のコンサルティングファームに求められている価値はどのように変化してきているとお考えですか。

 第1に言えるのはクライアントが求めるものが非常に高度化、専門化していることです。

かつては自社のビジョンを描いてほしいとか、会社の組織をどのようにすべきかといった、非常に重要ではあるけれども、ある意味漠然としたプロジェクトが多かったと思います。その背景には、経済が右肩上がりで成長していた時代にはクライアントにも夢があって、さらに伸びるにはどうするか、第三者の意見も聞きながらビジョンや戦略をつくっていこうという状況がありました。

ところが最近のクライアントは従来のやり方に手詰まり感が強くて、新しい発想が必要になっています。

──それはどのようなものでしょうか。

 例えば、競争の範囲が自社の業界だけには留まらなくなって、全く違う世界の企業がいきなりコンペティターとして登場してくる。それまで考えたことも研究したこともないような事態に直面しているわけですね。

例えば、自動車業界での電気自動車の登場のように、自動車会社のライバルが同業他社だけではなくて電機メーカーや電力会社、リース会社など違う分野に広がっています。パソコンとスマートフォンの関係にしても、重なる部分もありますが、この2つは全く違う出発点から来ていますよね。

──そういう状況下でコンサルタントに求められているものは何なのでしょうか。

 業界を超えたクリエイティブな発想だと思います。

例えば自動車の専門家だけでなく消費財や金融といった他領域の専門家がクライアントの高度な問いかけに応えつつ、専門家同士がぶつかり合ってディスカッションすることで新しいアイデアを生んでいくことができます。そういうチーミングを意図的にして、発想を豊かにしていく場を多くつくるようにしています。

私たちにはEntrepreneurship, Partnership, Excellenceという3つのコア・バリューがあるのですが、コンサルタント自身がクライアント企業の経営者であるという意識を持って、多様な個性や知見、専門性の融合から生まれる相乗効果を大切にしながら常に最高の結果を追求するということですね。


現地オフィスと日本の合同チーム

──クロスボーダーの案件も増えているようですね。

 これがもうひとつの大きな変化です。これまで新興国の市場では先進国の製品の多少スペックを変えたものを投入しておけばなんとかなった時代が長かった。しかしマーケットが多様化し、それぞれの規模が大きくなると、それでは対応ができなくなってきました。

それぞれの市場に合ったものを企画、開発して販売し、サービスも提供していくことが必要になっています。そういうグローバルであり、かつローカルに根ざしている企業だけが生き残って成長していく時代です。それをサポートする私たちも同じ発想でサービスを提供していく必要があります。

──そのためにどのような対応を取っているのでしょうか。

 現地のオフィスのコンサルタントと日本のコンサルタントが合同チームを組んでプロジェクトにあたるという点が特徴です。

例えば、中国での売上拡大のプロジェクトを受注した場合、基本的な情報収集や分析なら中国オフィスのコンサルタントに頼めばいいでしょう。しかし情報収集にクライアントの意志を入れつつ、分析しながら深く考え、一緒に戦略の質を高めていくとなると、やはり日本からのコンサルタントが入る必要があります。

そうやって海外のプロジェクトを経験して現地のマーケットやコンペティターの状況を理解しているコンサルタントが日本に戻り、クライアントのディスカッションのパートナーとして有益な視点が提供できる。そういう状況ができています。

──海外にジャパンデスクというものを設けていらっしゃいますね。

 ヨーロッパと中国、東南アジアにあります。そこには一定の経験を持ったコンサルタントに比較的長期、数年間という単位で駐在してもらって、さまざまな情報収集やプロジェクトのマネジメントをはじめとするクライアントのサポートを行っています。

しかし、ジャパンデスクだけではプロジェクトは完遂できませんので、プロジェクトが発生した場合、別途日本からコンサルタントが行くという形ですね。東南アジアには常時5?10人、欧州にも数人単位で行っていることが多いです。派遣する人は特に入社年次を問うているわけではなく、新卒の人が行く場合もあります。私たちの規模感で言うと、常にコンサルタントの2割程度が海外にいるという感じで、比率的にはかなり高いのではないかと思います。


欧州とアジアに社内研究機関を設立

──ファームとしてコンサルタントに求めているものはどんなことでしょうか。

 組織の中で粛々と仕事をやっていくというより、何かに挑戦したい、新しいものをつくりたいという人に来てほしいですね。5年後か30年後かわかりませんが、こういうふうになりたい、こういうスキルを身につけたいという夢を持っている人は魅力的だと思います。それからグローバルなマインドセットというか、海外に出て行くことを恐れない人に入社してほしいと思います。

──ローランド・ベルガー・スクール・オブ・ストラテジー・アンド・エコノミクスという学校を設立されたそうですが。

 この組織は私たちのコンサルとしてのノウハウを活用し、自社のコンサルタントやクライアントの学習の場として、さらには広く社会にその知識と経験を広めることを目的に2012年設立しました。世界中の組織や大学などに協力して幅広い研究を行う計画で、日本からもコンサルタントが参画しており、すでに戻ってきた人もいます。研究成果は"Thoughts" という学報で発表されるほか、書籍も積極的に刊行していく予定です。

──成果が楽しみですね。ありがとうございました。


(終わり)

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ご案内

いかがでしたでしょうか?

コンサルティング業界のことをより広くより深く知りたい方は、ぜひ「コンサルティング業界大研究」をご覧ください。

コンサルティング業界大研究

<目次(抜粋)>
chapter 1 コンサルティングファームとは
1 コンサルティングとは何か? 
2 どこで差別化するか?コンサルティングファームの戦略とは 
3 コンサルティングファームの機能とは何か 
4 コンサルティング業界の現状と将来
5 コンサルティングファームの経営 
6 パートナー制と株式公開 
7 戦略系コンサルティングファームの将来?戦略系は衰退産業か 
8 コンサルティングとITの関係 
9 アウトソーシングとコンサルティングファーム 

chapter 2 コンサルタントという仕事
1 コンサルタントの仕事の面白さ 
2 コンサルタントの仕事の進め方 
3 コンサルタントのキャリアパス 
4 プロジェクトはどのように進むか 
5 コンサルタントのワークスタイル 
6 コンサルタントの研修・育成 
7 コンサルタントの評価はどうなっている? 
8 コンサルタントの将来 

chapter 3 コンサルティングファームの人々
アクセンチュア ? 朝山 絵美
アビームコンサルティング ? 久保田 詩音
アーンスト・アンド・ヤング・アドバイザリー? 片渕 裕介
A・T・ カーニー? 山下 哲生
KPMGマネジメントコンサルティング? 城代 志野
デロイト トーマツ コンサルティング? 中嶋 一博
日本アイ・ビー・エム? 田中 誠
ブーズ・アンド・カンパニー ? 瓜生田 義貴
プライスウォーターハウスクーパース? 江副 泰斗
ベイン・アンド・カンパニー? 山脇 恵
ボストン コンサルティング グループ ? 片岡 秀樹
ローランド・ベルガー ? 大波多 真希 

COLUMN プライスウォーターハウスクーパース米国 ニューヨークオフィス ? 足立 晋 

chapter 4 各社の戦略 ? トップはかく語りき ?
アクセンチュア? 程 近智
アビームコンサルティング? 岩澤 俊典
アーンスト・アンド・ヤング・アドバイザリー? 松井 晴彦
A・T・ カーニー? 梅澤 高明
KPMGマネジメントコンサルティング ? 秋元 比斗志
デロイト トーマツ コンサルティング? 近藤 聡
日本アイ・ビー・エム? 鴨居 達哉
ブーズ・アンド・カンパニー? 今井 俊哉
プライスウォーターハウスクーパース? 椎名 茂
ベイン・アンド・カンパニー? 火浦 俊彦
ボストン コンサルティング グループ? 水越 豊
ローランド・ベルガー? 森 健

chapter 5 「卒業生」が語るコンサルタントとしてのキャリア
お笑い芸人? 石井 てる美
慶応義塾大学 政策メディア研究科特任教授? 伊藤 良二
レアジョブ 代表取締役社長? 加藤 智久
特定非営利活動法人クロスフィールズ 共同創業者 代表理事? 小沼 大地
衆議院議員? 田沼 隆志
参議院議員? 安井 美沙子
横須賀市長? 吉田 雄人

chapter 6 コンサルティングファームに入るには
1 どうなっている? 新卒採用プロセス 
2 中途採用プロセスの実際 
3 面接では何が評価されるのか 
4 新卒コンサルタントの価値とは? 
5 コンサルティングファームが期待する人物像 
6 必読! 選考突破に役立つオススメ本 


コンサルティング業界のことをより広くより深く知りたい方は、ぜひ「コンサルティング業界大研究」をご覧ください。

(ジョブウェブ編集部)


人がいいね!と言っています。
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