ログインしてより便利に! 閉じる
いまお持ちのアカウントで簡単登録
ログイン
ログインするとより便利に!
お持ちのアカウントでログイン
会員登録がお済みでない方はこちらから
ログイン
友達にメッセージを送ろう
メッセージ
  1. トップ
  2. 就活コラム
  3. 業界・企業研究
  4. TOP INTERVIEW:ブーズ・アンド・カンパニー 代表取締役 今井 俊哉氏
業界研究
2014年6月10日

TOP INTERVIEW:ブーズ・アンド・カンパニー 代表取締役 今井 俊哉氏

「コンサルティング業界大研究」という書籍の一部を公開。

コンサルティング業界大研究

コンサルティングファームのことを深く知っていくための【とっかかり】に役立てて頂ければ嬉しく思います。

◆ブーズ・アンド・カンパニー 代表取締役 今井 俊哉氏「クライアントと一緒にプランをつくり、リアルタイムで修正しつつ目的地まで寄り添う。それがブーズのやり方です

それではどうぞ。


トッププロフィール

今井 俊哉(いまい としや)氏

慶應義塾大学経済学部卒業。ノースウェスタン大学MBA。約20年にわたり、ITや自動車など様々な業界の企業に対し、全社戦略、営業マーケティング戦略、グローバル戦略、IT戦略等の立案、組織・風土改革、ターンアラウンドの実行支援等を多数手がけてきた。富士通を経てブーズに 14年在職。その後、SAPジャパン、ベイン・アンド・カンパニーを経て2012年4月より現職。


クライアントに目的地までピッタリと寄り添っていく

──ブーズ・アンド・カンパニーが他のコンサルティングファームと違うところはどこでしょうか。

今井 私たちは「プラクティカル・ストラテジスト」という言い方をしていますが、直訳すると「実践的な戦略家」です。戦略は実行されなければ意味がありません。それによって利益が増えたり、難しいカルチャーの変革が起きたりすることが肝心で、そこにはクライアントの従業員や取引先の方々の生活がかかっているわけです。

プラクティカル・ストラテジストとは、実現可能な提案をひとつひとつ丁寧に具体化していくコンサルタントのことです。時にはクライアントが到達すべき地点が非常に高いところにあって、一気にそこにジャンプできない場合もある。ステップバイステップでトランスフォーメーション・パス(Transformation path)つまり、どうやって最終的な目的地に到達させていくかという道筋を具体的なオペレーション等も含めてデザインしていくことが求められます。

──それを一緒に実行もしていくわけですね。

今井 その通りです。コンサルティング会社のひとり相撲でデザインしても実現できないわけで、クライアントと一緒にプランをつくり実行していく中で、リアルタイムで修正しつつ最終的に所定の目的地にたどりつけるようにピッタリと寄り添っていく。それがブーズの特徴であると私は思っています。


異なる業界、機能の知見はコンサルタントの強み

──クライアントはコンサルティング会社のどんな価値に対してフィーを払うのだと考えておられますか。

今井 クライアントは一言でいえば悩んでいるわけです。重要な経営課題について悩みを持っています。それについて私たちは一緒に考える機会をいただくことになります。

例えば、会社がどうやって利益を出すか。仮に国内に3000店舗のチェーンがある会社が、いろいろな工夫をして1店舗当り1日1時間、アルバイトの勤務時間を削減したとします。そうすると年間でだいたい10億円ぐらいのお金が浮きます。

小売業や飲食業といった実業の世界で10億円の利益を出すのは大変なことです。しかし仮に数人のスタッフが交代で24時間営業している店舗で、1日当り1?2時間ぐらいの仕事量を減らすのはさほど難しいことではありません。

オペレーションのフローを改善したり、ITを活用することもあるでしょうし、スタッフのモチベーションを上げる方法もあります。具体的には申し上げられませんが、実は方法はいくらでもあります。

──それもコンサルタントの出せる価値のひとつであると。

今井 コンサルタントというのは、ひとつの業界だけでなくさまざまな分野のクライアントと仕事をする機会があります。私自身もハイテクや自動車、外食など多種多様な業界のクライアントと日々接しています。そこでさまざまな経験を身につけて、それを自分自身で可視化していくと、違う業界に応用できるようになります。ある種の汎用性を見つけるのです。クライアントとは違う業界での知見が豊富にあるので、逆に全く違う見方が提示できて、それがひとつの強みになってきます。


「現実の世界」を凝縮して体験する

──業界ごとにいろんな発想や習慣の違いのようなものがありますよね。

今井 どんな素晴らしい会社でも、そこには必ずしきたりとかカルチャーがあって、何らかの死角は発生します。自分たちの見方とかやり方に縛られてしまう。そこを違う人が違う角度、違う方向から見て、経験値を共有することがコンサルティングファームの大きな価値のひとつです。

業界の違いだけでなく、例えばマーケティングの話を人事政策や組織設計など違うファンクションの角度から見てみるとか、そうすると同じ話でも異なるものが見えてくる。そういうことを繰り返し繰り返しやるのがコンサルタントの仕事だと思っていただければいいと思います。

若い人にとっては確かにハードワークではあるのですが、一般企業に勤めた大学の同級生と数年後に会ったら、自分は早く成長していると感じるでしょう。先ほども触れたように、クライアントの生活がかかった現実の世界を目の当たりにしながら、楽しいことも嫌なことも学んでいく現実の世界は、お勉強とは一味違うものがあります。それを相当に凝縮した形で体験させられるのがコンサルティング業界ですね。

──何かを変えるのは本当に簡単にはできないことですよね。

今井 会社にはステイクホルダーがたくさんいて、何かを変えようとすれば必ず軋轢が発生します。反対勢力は必ずいます。それをどうするか。誰かが決断しなければなりません。コンサルタントは時にはあえて悪役になって、そういう役回りもしなければならない時もあります。

会社には非常に解決の困難な問題があって、お客様であるクライアントは困っているんですね。だからクライアントは私たちに「仕事」として高いフィーを払って下さる。勘違いしてはいけないのは、クライアントは実は解決策はすでにわかっている場合が少なくないことです。でもやれない。もしくはできない。それには理由があります。そこを何とかするために外部のコンサルタントを雇うのです。そのことを認識しておく必要があります。


グローバルスタッフィッングが日常の世界

──コンサルティング会社をとりまく最近の最も大きな変化は何だとお感じになりますか。

今井 いろいろありますが、やはり一番大きいのはグローバリゼーションでしょう。いま日本の企業は海外に出て行って成長の機会を探していますよね。クライアントと成長戦略の話をする時は、ほぼ日本国外の話だと思った方がいい。そういう状況です。海外の人たちと一緒に働く機会は日常的にあるわけで、ブーズの中でもグローバルスタッフィングの機会がどんどん増えて、オフィスを跨がったコミュニケーションやチーミングが普通のことになっています。東京で採用されたから東京で働くという状況ではありません。

──コンサルタントに求められているものが変わってきている?

今井 グローバルなチーミングで仕事をしようと思えば、当然ながら求められるやり方も変わってきます。私もグローバルスタッフィングによるプロジェクトマネジャーをやってきた経験がありますが、例えば、普段は日本にいないメンバーと一緒に仕事をしようとすれば、最初の挨拶の仕方からして変えなければいけないわけですね。

私のことを誰も知らないのですから、それを前提に自分はどういう人で、何がしたいのかを伝えなければなりません。そうやってゼロから人間関係をつくって、一緒にチームとして働いていけるようにする必要があります。つまり人間として、プロフェッショナルとしてどんどん幅を広げていかないといけない。こういう状況は今後ますます加速していくと思います。

──そのためにコンサルティング会社には何が必要なのでしょうか。

今井 世界のどこに行っても同じレベルの仕事ができる仕組みをつくり、人を育てることです。ブーズは2014年で創業100周年になります。世界でも最も歴史があるコンサルティング会社の1つです。

グローバルに約60ヵ所のオフィスがあって、どこのオフィスでもみな同じトレーニングを受けます。肩書もグローバルに統一されていて、東京のアソシエイトはニューヨークでもアソシエイトですし、東京のパートナーはシドニーでもパートナーです。世界のどこに行ってもその肩書に準じた役割を期待されます。

だから外資系コンサルティング会社の日本支社のひとつのポジションに就職するとは思わないでいただきたいのです。グローバルファームとは所属オフィスの枠を越えて、プロフェッショナルが有機的に共働する場です。そういう心構えでチャレンジしたい人にぜひ来ていただきたいと思いますね。


(終わり)

コンサルティング業界研究 戦略ファームTOP INTERVIEWまとめ【6選】に戻る


ご案内

いかがでしたでしょうか?

コンサルティング業界のことをより広くより深く知りたい方は、ぜひ「コンサルティング業界大研究」をご覧ください。

コンサルティング業界大研究

<目次(抜粋)>
chapter 1 コンサルティングファームとは
1 コンサルティングとは何か? 
2 どこで差別化するか?コンサルティングファームの戦略とは 
3 コンサルティングファームの機能とは何か 
4 コンサルティング業界の現状と将来
5 コンサルティングファームの経営 
6 パートナー制と株式公開 
7 戦略系コンサルティングファームの将来?戦略系は衰退産業か 
8 コンサルティングとITの関係 
9 アウトソーシングとコンサルティングファーム 

chapter 2 コンサルタントという仕事
1 コンサルタントの仕事の面白さ 
2 コンサルタントの仕事の進め方 
3 コンサルタントのキャリアパス 
4 プロジェクトはどのように進むか 
5 コンサルタントのワークスタイル 
6 コンサルタントの研修・育成 
7 コンサルタントの評価はどうなっている? 
8 コンサルタントの将来 

chapter 3 コンサルティングファームの人々
アクセンチュア ? 朝山 絵美
アビームコンサルティング ? 久保田 詩音
アーンスト・アンド・ヤング・アドバイザリー? 片渕 裕介
A・T・ カーニー? 山下 哲生
KPMGマネジメントコンサルティング? 城代 志野
デロイト トーマツ コンサルティング? 中嶋 一博
日本アイ・ビー・エム? 田中 誠
ブーズ・アンド・カンパニー ? 瓜生田 義貴
プライスウォーターハウスクーパース? 江副 泰斗
ベイン・アンド・カンパニー? 山脇 恵
ボストン コンサルティング グループ ? 片岡 秀樹
ローランド・ベルガー ? 大波多 真希 

COLUMN プライスウォーターハウスクーパース米国 ニューヨークオフィス ? 足立 晋 

chapter 4 各社の戦略 ? トップはかく語りき ?
アクセンチュア? 程 近智
アビームコンサルティング? 岩澤 俊典
アーンスト・アンド・ヤング・アドバイザリー? 松井 晴彦
A・T・ カーニー? 梅澤 高明
KPMGマネジメントコンサルティング ? 秋元 比斗志
デロイト トーマツ コンサルティング? 近藤 聡
日本アイ・ビー・エム? 鴨居 達哉
ブーズ・アンド・カンパニー? 今井 俊哉
プライスウォーターハウスクーパース? 椎名 茂
ベイン・アンド・カンパニー? 火浦 俊彦
ボストン コンサルティング グループ? 水越 豊
ローランド・ベルガー? 森 健

chapter 5 「卒業生」が語るコンサルタントとしてのキャリア
お笑い芸人? 石井 てる美
慶応義塾大学 政策メディア研究科特任教授? 伊藤 良二
レアジョブ 代表取締役社長? 加藤 智久
特定非営利活動法人クロスフィールズ 共同創業者 代表理事? 小沼 大地
衆議院議員? 田沼 隆志
参議院議員? 安井 美沙子
横須賀市長? 吉田 雄人

chapter 6 コンサルティングファームに入るには
1 どうなっている? 新卒採用プロセス 
2 中途採用プロセスの実際 
3 面接では何が評価されるのか 
4 新卒コンサルタントの価値とは? 
5 コンサルティングファームが期待する人物像 
6 必読! 選考突破に役立つオススメ本 


コンサルティング業界のことをより広くより深く知りたい方は、ぜひ「コンサルティング業界大研究」をご覧ください。

(ジョブウェブ編集部)


人がいいね!と言っています。
コメント
コメントはまだありません。
ログインすると、コメントを入力できます
Jobwebに会員登録すると、コメントを入力できます。
関連する記事