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業界研究
2014年6月9日

TOP INTERVIEW:ボストン コンサルティング グループ 日本代表 水越 豊氏

「コンサルティング業界大研究」という書籍の一部を公開。

コンサルティング業界大研究

コンサルティングファームのことを深く知っていくための【とっかかり】に役立てて頂ければ嬉しく思います。

◆ボストン コンサルティング グループ 日本代表  水越 豊氏「自らの頭で考え、テーラーメイドで答えを出す。半世紀にわたって受け継がれるDNA

それではどうぞ。


トッププロフィール

水越 豊(みずこし ゆたか)氏

東京大学経済学部卒業。スタンフォード大学経営学修士(MBA)。新日本製鐵を経て、ボストン コンサルティング グループに入社。通信、ハイテク、製造業、金融、情報システム、エンタテインメント等の幅広い業界に対し、戦略面・組織面を中心に、数多くのプロジェクトを手掛けている。2005年1月、同社日本代表就任、現在に至る。


自らの頭で考え、 テーラーメイドで答えを出す

──戦略系といわれるファームが複数ある中でBCGの特徴はどんなことでしょうか。

水越 もともとBCGは競争戦略に特化したファームとして生まれました。1963年の創立ですから今年で50年です。ストラテジーという言葉は軍事用語でしたが、ビジネスの世界に持ち込んだのはBCGだと言われています。

競争戦略の特徴はクライアントごとに全て違うという点にあります。つまり競争戦略に特化するなら他クライアントで実践したことのデュプリケーション(duplication=複製)はあまり意味を持ちません。競争戦略の検討はテーラーメイドで個々につくっていくしかない。規模の経済は効きません。

競争戦略に特化したファームとして始まったBCGのDNAは今も受け継がれています。自分の頭で考え、テーラーメイドで答えを出していこうという意識が大変強い会社です。そのため組織の運営もフラットです。「経験のある人でないと発想が出てこない」とは考えていません。もっと新しい考え方や「なるほど、そういう見方もあるよね」といったことが非常に尊ばれる気風があります。

──クライアントがコンサルタントに求めるものや、案件の内容などには、近年どのような変化がありますか。

水越 それはもう大きく変わっています。主に3つの変化があると思います。第1はクライアントの進化。クライアントは日々、必死に努力、工夫をしています。数年前にBCGがお手伝いさせていただいたことなどもう「これぐらい当たり前、自分でできます」という感じです。以前携わったプロジェクトの資料は、自分としては当時「目から鱗」の提案をしたと記憶しているのですが、今見ると「よくこれでご満足いただけたなあ」と思うことがあります。それくらいクライアントは飛躍的に進化しています。

──では2つ目の変化はどんなことでしょうか。

水越 2番目はクライアントの事業が急速に複雑化していることです。複雑さの背景には2つの要因があり、ひとつはグローバル化です。クライアントの市場もサプライチェーンも急激にグローバル化しており、仮にその企業自体が日本にあっても、製品の販売先や原材料の調達先、提携相手は海外というように地理的なボーダーレス化が進むことで、経営がより複雑になっています。

もうひとつの要因は異業種間競争の激化です。例えば、以前であれば自動車会社の競争相手は自動車会社でしたが、自動車のエレクトロニクス化が進み、車の制御に電子や通信が深く関わるようになったことに伴い、通信会社やIT企業、半導体企業などが自動車の領域にどんどん参入し、新たな競争相手となっています。

また別の例では、ショッピングにおける通販の比重が大きくなり、小売と物流がある意味で競争関係になってきている現象もあります。

地理的/業界・業態の2つのボーダーレス化が同時に起こっていて、中長期的な競争優位性を考える際の複雑性が非常に増していると思います。


目に見える結果を出し続ける

──「2つのボーダーレス化」という変化はとても興味深いですね。最後の3つ目の変化はどんなことでしょうか。

水越 経営者が問われていること、求められているもののハードルが高くなっていることです。「2つのボーダーレス化」の中で競争は激化し、競争相手も増えています。当然、それをサポートする私たちコンサルタントは、面白い発想や斬新な切り口を提供するだけでは役に立つことはできません。クライアントに対して、企業の業績が改善した、新事業に関する新しいブレークスルーがあったなど、目に見える結果を出し続けることが求められます。

──そのような変化の中で、どのようにクライアントの問題を解決していくのでしょうか。

水越 外部の方からはよく「何か門外不出のノウハウがあるんでしょ」と言われるのですが、「これをこうすればこうなる」といった誰でも同じことができる手順書があるわけではありません。マニュアル化でき、いずれ本屋さんに並ぶような〝ノウハウ〟にクライアントはお金を払いません。クライアントが日頃からさまざまな努力をして、何度も何度も挑戦し、それでもなかなかうまくいかない。私たちに声がかかるのはそういう時です。

いったいどういう物の見方をして、何を変えたらうまくいくのか。それを考え抜いて「こういう見方をしてみたらどうですか」と提案し、実践してみる。どうすればそういう見方ができるようになるのか、は自分の頭で徹底的に考えて、さまざまな経験を積むにしたがってものが見えてくるとしか言いようがないですね。


自分でその気になって力を伸ばすのがプロ

──コンサルタントを育てるためのトレーニングの仕組みがあるのでしょうか。

水越 グローバル・日本双方で人材育成のために必要な最大限のことを行っていますし、もちろんトレーニングもいろいろあります。しかし、トレーニングでカバーできるものは限りがあるというのも正直なところです。BCGに入って、提供されるトレーニングのプログラムをこなせば何年かして自動的に一人前のコンサルタントになるという世界ではありません。

「このトレーニングをこなせば、これができるようになります」といった形で身につくものでクライアントに高い価値を提供することはできないのです。基本的には先輩や同僚の技を盗んでもらうしかなく、盗む対象がいなければ自分の頭で考えて、技を編み出していくしかない。

野球に例えれば、最初はいくつかの種類の球の投げ方は教えますが、それだけではすぐに打ち込まれてしまう。その球種をより磨くこと、誰も投げたことがない新しい球種を覚えることが求められるようになります。それに応えるには自分で努力して、磨き込む、生み出す、しかない。教えられたままの直球とカーブだけではメジャーリーグのマウンドには立てません。

成長するには、自分自身が本当にその気になって自分で力を伸ばす以外にないのです。

──どんな人に入社してほしいと思いますか。

水越 「それなり」のコンサルタントではなく、自分にしかできない「自分ならでは」のコンサルタントを目指す人に来てほしいと思います。一番大切なのは能力というより心構えです。「社会全体や各クライアントのために自分が何をしたいか」、「そのために自分がどうなりたいか・どうなるべきか」等を常に考える姿勢ですね。

要するに自分の頭で考えられる人。自分の視野を拡げる意味で人にいろいろ聞くのはいいけれど、最後は自分で考えることが非常に重要です。そういう心構えを持った人がBCGでの仕事には向いていると思いますし、是非BCGにいらして頂きたいと思っています。


(終わり)

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ご案内

いかがでしたでしょうか?

コンサルティング業界のことをより広くより深く知りたい方は、ぜひ「コンサルティング業界大研究」をご覧ください。

コンサルティング業界大研究

<目次(抜粋)>
chapter 1 コンサルティングファームとは
1 コンサルティングとは何か? 
2 どこで差別化するか?コンサルティングファームの戦略とは 
3 コンサルティングファームの機能とは何か 
4 コンサルティング業界の現状と将来
5 コンサルティングファームの経営 
6 パートナー制と株式公開 
7 戦略系コンサルティングファームの将来?戦略系は衰退産業か 
8 コンサルティングとITの関係 
9 アウトソーシングとコンサルティングファーム 

chapter 2 コンサルタントという仕事
1 コンサルタントの仕事の面白さ 
2 コンサルタントの仕事の進め方 
3 コンサルタントのキャリアパス 
4 プロジェクトはどのように進むか 
5 コンサルタントのワークスタイル 
6 コンサルタントの研修・育成 
7 コンサルタントの評価はどうなっている? 
8 コンサルタントの将来 

chapter 3 コンサルティングファームの人々
アクセンチュア ? 朝山 絵美
アビームコンサルティング ? 久保田 詩音
アーンスト・アンド・ヤング・アドバイザリー? 片渕 裕介
A・T・ カーニー? 山下 哲生
KPMGマネジメントコンサルティング? 城代 志野
デロイト トーマツ コンサルティング? 中嶋 一博
日本アイ・ビー・エム? 田中 誠
ブーズ・アンド・カンパニー ? 瓜生田 義貴
プライスウォーターハウスクーパース? 江副 泰斗
ベイン・アンド・カンパニー? 山脇 恵
ボストン コンサルティング グループ ? 片岡 秀樹
ローランド・ベルガー ? 大波多 真希 

COLUMN プライスウォーターハウスクーパース米国 ニューヨークオフィス ? 足立 晋 

chapter 4 各社の戦略 ? トップはかく語りき ?
アクセンチュア? 程 近智
アビームコンサルティング? 岩澤 俊典
アーンスト・アンド・ヤング・アドバイザリー? 松井 晴彦
A・T・ カーニー? 梅澤 高明
KPMGマネジメントコンサルティング ? 秋元 比斗志
デロイト トーマツ コンサルティング? 近藤 聡
日本アイ・ビー・エム? 鴨居 達哉
ブーズ・アンド・カンパニー? 今井 俊哉
プライスウォーターハウスクーパース? 椎名 茂
ベイン・アンド・カンパニー? 火浦 俊彦
ボストン コンサルティング グループ? 水越 豊
ローランド・ベルガー? 森 健

chapter 5 「卒業生」が語るコンサルタントとしてのキャリア
お笑い芸人? 石井 てる美
慶応義塾大学 政策メディア研究科特任教授? 伊藤 良二
レアジョブ 代表取締役社長? 加藤 智久
特定非営利活動法人クロスフィールズ 共同創業者 代表理事? 小沼 大地
衆議院議員? 田沼 隆志
参議院議員? 安井 美沙子
横須賀市長? 吉田 雄人

chapter 6 コンサルティングファームに入るには
1 どうなっている? 新卒採用プロセス 
2 中途採用プロセスの実際 
3 面接では何が評価されるのか 
4 新卒コンサルタントの価値とは? 
5 コンサルティングファームが期待する人物像 
6 必読! 選考突破に役立つオススメ本 


コンサルティング業界のことをより広くより深く知りたい方は、ぜひ「コンサルティング業界大研究」をご覧ください。

(ジョブウェブ編集部)


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