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就職ノウハウ
就活コラム
2015年2月10日

日本のミライを創造するために、学生が今、何をするべきか ~日本を代表する経営者鼎談(小寺圭×出口治明×佐藤孝治)~

少し古い記事ですが、今読みかえしても、色あせることのないメッセージが込められています。

それではどうぞ。

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Jobweb主催のイベント「Jobweb Style 2013 Summer」で、ソニーが日本を代表する企業に成長したその渦中にいた小寺氏(元役員)と、日本の伝統的な産業、生命保険の市場にインターネットを活用して参入し、新たな業界のスタンダードをつくられているライフネット生命保険の創業社長である出口氏とジョブウェブ代表の佐藤による鼎談が行われた。

鼎談写真

これからの日本のミライを創造するために学生が今の内からやっておくべきこととは?



ゲストプロフィール

小寺 圭氏
jws2013summer_speaker_kodera
1946年生まれ。ソニー株式会社において中近東、アジア、ヨーロッパに駐在しマーケティングに関する要職を歴任後、ソニーマーケティング株式会社社長、ソニー・チャイナ会長を経て、 2006年より2008年まで日本トイザらス社長兼会長を歴任。2010年12月よりオリジナル家電「amadana(アマダナ)」を展開する株式会社リアル・フリート会長。 永年の海外営業経験で豊かな国際人脈を築き、その風貌、国際感覚、鋭い舌鋒、行動力から、しばしば”異邦人”視される。日本に定住した今、 国際人脈、マーケティング力、独特な視点から、企業のコト興し、町興しを呼びかけている。著書に『ヘコむな、この10年が面白い!』。

出口 治明氏
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1948年三重県生まれ。京都大学を卒業後、1972年に日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年に準備会社を設立し代表取締役社長に就任、2008年の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に商号変更。主な著書に、「生命保険入門 新版」(岩波書店)、「直球勝負の会社」(ダイヤモンド社)、「常識破りの思考法」(日本能率協会マネジメントセンター)、「百年たっても後悔しない仕事のやり方」(ダイヤモンド社)など。

ブログ( http://www.lifenet-seimei.co.jp/deguchi_watch/
ブログ( http://blog.livedoor.jp/deguchiharuaki//
ブログ(http://blogs.bizmakoto.jp/deguchiharuaki/
Facebookアカウント(https://www.facebook.com/deguchiharuaki/
Twitterアカウント( https://twitter.com/p_hal/) 


学生が今の内からやっておくべきこと(出口氏)

原点から考えることが一番大事なことである。

「なぜ働くのか」「なんで生きているのか」という原点から腹落ちしないと人間は力が出ない。「自分の周囲の世界をどのように理解し、どこを変えたいと思い、そのために自分は何ができるか、どういうとこを目指していきたいか」、これが人間の生きる意味であり、働く意味であると私は考えている。

就活のことが気になると思うが、「10年後に光り輝く企業や産業を探しましょう」というメディアの煽りは嘘である(そんな未来予測ができるなら、日本人全員が百万長者になっていないとおかしい)。

何かの偶然や縁で知り合った企業に行ってみて、相性が良いと感じたらそこで働けば良い。それはボーイフレンド・ガールフレンドと同じだ。ただし、相性だけでなく、数字をみることも大切。具体的には、その相性の良いと感じた企業の株価(売上でも良い)を見ること。細かく分析する必要はない。10年前と今を比べて上がっているかどうか。上向きであれば、その企業は伸びる可能性がある。そういった大きな傾向と相性だけで企業を選べば良い。石の上にも三年で、一所懸命やってみて相性が悪ければ仕事を変えればいい。

そういう風に考えているので、10年先どういった企業が有望なのか、というような分からないことを考えるよりも勉強した方が良い。人に会い、本を読み、旅をして、自分に投資した方が遥かに学生生活は有意義になる。


学生が今の内からやっておくべきこと(小寺氏)

大事なことは、10年どころか50年先の世界(日本)がどうなっているのかまで考えて、自分の仕事を考えることだ。

なぜなら日本は少子高齢化にある。今は、すごく短期的に見るとアベノノミクスで株が上がったとか言っているけど、本来ならば成長戦略が先にないといけない。成長戦略のために何が必要かといったら構造改革が必要。

しかし日本の問題は、年金の問題、農協の問題、非関税障壁の問題・・・いくらだってある。そういうところに全然タッチしないで、ちょっと金融政策を良くして、株が上がったなんていうところで一喜一憂していられるか。僕らはそれでいいけど、若い皆さんはそういうことでは駄目。

だから、今、グローバリゼーションの話が出てくる。要するに人口が減る国で栄えた国・文明なんて歴史上ない。これから、日本はどんどん落ち込んでいくことになる中で、希望はどこにあるといったら周辺国(アジア)にある。物凄い勢いで伸びているアジアにはビジネスがある、仕事がある、お金があるということ。

そういう風に考えたら僕らがグローバライズしないといけない。戦後の日本もある種グローバライズしていて、要するに外貨を獲得するために輸出を一所懸命やった。その当時は良いものを安く作ればどんどん売れた。ただ、今のグローバリゼーションはちょっと違う。良いものを安く作るのは、韓国、台湾、中国、そういう国々の得意技になっている。

では、これから我々がどうやってビジネスを作っていくのか、富を得ていくのかといったら、サービスであるとかビジネスモデルを考えなければならない。知恵が必要になる。相手を説得する、相手を教育する、相手を理解することが大事。つまり、コミュニケーション能力がものすごく大事になってくる。

そういうグローバリゼーションの時代に入っているのが今だ。


自分の頭で考える力をつけることが最優先(出口氏)

世界は大競争の時代に入っていることは明らかだが、競争とは何だろうと考えると、一言でいえば、人とは違うことを考える能力。これは別にグローバリゼーションに限った話ではなくて、日本でも3~4百年も前から「人と同じことをしてみたり、人の真似をして、お金なんか儲かりませんで」と近江商人や船場商人が言っている。人と違うことをして、はじめてお金は儲かる。

大競争時代で一番大事なのは自分の頭でものを考える力だ。そして、それは学生時代にしか身につかない。読書であれば、ビジネス書10冊よりも、古典1冊。たとえば、経済を勉強していてアダム・スミスを読んだことがないというのは信じられない。

アダム・スミスは市場経済を主張した人であり、神の見えざる手という言葉を作った人だ。そんなことはWikipediaを引けば1分で調べられる。大切なのは、250年前にアダム・スミスが、なんで市場経済という概念を見つけたか?その思考のプロセスを丁寧に本を読むことを通して追体験することだ。考える力は、そうやって身につく。

人間は不器用な動物で、スポーツですら教えてもらわないと上手にならない。脳みそも不器用なので、ちゃんとした人に考え方を教えてもらわなければ身に付かない。だから、学生時代はいろんな人に会い、いろんな本を読み、いろんなところに旅をして情報を入れるべきだが、ベースになるのはしっかりした本を読み、考える力をつけること。この前Twitterを見ていたら、日本の大学生は4年で平均して100冊ぐらいしか本を読まないが、アメリカの大学生は平均して400冊本を読む。同じ会社に入ったら、どっちが将来上司になるか?もう答えは出ていますよね。というTwitterの書き込みがあったが、これに尽きる。

大学では、本当に勉強をして自分の頭で考える力をつけることが最優先。

その次は英語。これは好き嫌いを離れて英語はグローバルスタンダードだから世界で活躍したいと思ったら、英語を勉強しなければ箸にも棒にもかからない。勉強するのであればTOFELで100点を目指すこと。

鼎談写真2


これは読むべきという本の中でもお勧めの一冊は?(学生からの質問)

小寺 お勧めの本はない。そもそも、これを読んだらこうなるって考えない方が良い。学生の皆さんは、要するにハウツー本みたいなものが大好きで、何かしようと思った時にすぐにハウツーに飛び込む。それは止めた方がいい。この本を一冊読めば全てが分かるなんて本はない。逆にいえば、本は全て、どんなつまらない本だって自分のためになる。

出口 私も同感だが同じ答えはつまらないので一冊本をあげると、最近では、ちきりんという方が書いた「未来の働き方を考えよう」という本は面白かった。参考になると思う。


ちゃんとしたインターンシップを見分けるコツがあれば(学生からの質問)

小寺 日本のインターンは1週間や2週間、長くても1カ月程度でほとんど意味がないのだけど、ただ、「会社とはどういうものなのか?」「働いている人たちが何を考えて働いているのか?」というようなことを理解する機会としては結構良い。

皆さんは、これから会社案内とかをたくさん見ると思う。そこには美辞麗句が並べられている。そして、そこに書いてあることはあまり意味がないかもしれないし、嘘かもしれない。例えば「我社は自由闊達にして、自主独立の精神を~」とか書かれていて、それを信じますか? 信じても信じなくてもいいけど、1週間でもインターンに行けば分かる。

そういうのが大事。結局、企業なんてものは名前にとらわれていても意味がない。雰囲気というのは本当に見なきゃ分からないから会社案内で分かろうとするのは所詮無理。そういうことを理解した上で、短期間のインターンシップでもたくさんやってみるのはいいと思う。

お二人がこの時代に学生だとしたら、大学の勉強と就活のどちらを優先させるか?(学生からの質問)

出口 大学は勉強するところ。人生はすごく長くて80歳ぐらいまで生きるわけなのだから、大学が勉強するところであれば徹底的に勉強して自分に力をつけていく方が絶対に得。授業を全てさぼって、つまらない就活に時間を費やすのは愚の骨頂。一所懸命勉強して、いい成績を取って、卒業後、成績証明をもって企業をまわるのが筋だと考える。

でもこれは企業側にも問題がある。皆さんを面談して、大学でどんなサークルをやっているとか、バイト経験を話してごらんとか、陳腐な質問をしているから。そんなものを学生の皆さんに聞くのなら質問は一つ。「何を勉強しようと思ったのか」「なんでその科目を選んだのか?」「どういう風に勉強しているのか」を聞くのが当たり前。長い目でみたら勉強(を優先させる)。

小寺 私も同じ。たぶん、今の新卒の就活なんて仕組みは5年10年でなくなると思う。海外、特に欧米の会社は新人を採らない。なぜなら使いものにならないから。優秀な会社であればあるほど、よそで育ってくれた優秀な人を途中から採る。

皆さんは名を遂げた人たちのサクセスストーリーを本で読むことがあると思うが、じゃあそういう人たちが、大学3年生から就活して一流会社に入って、その会社で勤めあげて、今や名を成しましたなんて、そんな話はない。それだけのことをやってきた人というのは、みんな紆余曲折を経て、名を成している。だから皆さんが早く就活して、早くいい会社に決めたい、なんて思っていたら、もうその時点で老成しちゃっていて、おしまい。

就活するのは良いが、それは人生のスタートなんで終わりじゃない。だから、仕事が決まらなくてもいい。4年で卒業するまでに就職決まらなかったら、海外で2~3年ぶらぶらすればいい。ここまで腹をくくっていれば就活も楽しくなる。

出口 皆さんがこんな話を聞くと、「でも今はすごい就職難だ。昔はいくらでも働き口があったから違うじゃん」と思う人がきっといるだろう。しかし、数字で見ると団塊世代が消えていく影響で、日本という国は2020年までは4~500万人もの労働力が不足するというデータがある。

もちろん、メガバンクのように新卒一括採用しかしていない会社にどうしても入りたいのであれば就活を頑張ったらいいと思うけど、2~3年いろんな世界を放浪してきても、本人にちゃんと覚悟と腹が据わっていて、いっぱい勉強するのであれば、仕事は山ほどあると思う。


若い世代ですごいと思った人はいますか?(学生からの質問)

小寺 僕らが皆さんの年の頃を考えると、有る意味、皆さんはとても大人。いろんなことを考えていると思う。ただ、今の学生は上下の差が激しく、非常に問題意識の高い人と、そういうのがまったくない中学生のような大学生、というようにすごい差が生まれている。

そういう中で、素晴らしいなと思う若い人は、興味の幅が広い。深い。興味という言葉は好奇心に置き換えてもいい。好奇心の話をすると「僕には好奇心がない」と、産まれもって好奇心のあるなしを決めてしまう人もいるが、それは違う。

好奇心を育むには、今、目の前の存在するものを認めるということが大事。例を挙げると、外国に行ったときに、外国人の考え方も違う、言葉も違う、文化も違う、食事も違う。そういった違うものを全部そのまま受け入れられるかどうか?受け入れられることで、今度はそれに対する興味が湧いてくる。好奇心を持つために在るものをそのまま受け入れること。これが本当に大事。

出口 僕は日本の若者は無条件ですごいと思う。これはきわめて単純で、若者を二分すると、すごい若者とすごくない若者がいる。すごい若者には「すごい」と言えば喜んでもっと勉強してくれる。そして、すごくない若者に「君は駄目だよ」と言ったら落ち込むだけなので、その人にも「すごい」と言った方が、楽しく働いてくれる。そう考えると若者は全て素晴らしい。

これはある意味、全世界共通で、我々の未来というのは皆さんしかない。年寄りは必ず死んでいくので、どれだけ皆さんがすごくてもすごくなくても、この国やこの社会の未来は皆さんにかけるしかない。

学生は本当に二極化している気がするが、すごい学生はいっぱいいる。そのすごさは好奇心も確かにそうだけど、自分の頭で原点から考えることができる学生に僕は一番感動を受ける。


学生へのメッセージ

出口 勉強って何だといったら大学の勉強だけではないと思う。人間がどうやっていろんな情報を取るかといえば、人か本か旅しかない。だからいろんな人に会う。いろんな本を読む。いろんなところに出かけていく。人間って人・本・旅以外から学びようがない動物なので、学生時代は社会人に比べたら時間的余裕があるので、自分の好きなものをやればいい。

人・本・旅といっていますが、旅が無茶苦茶好きなら、人に会わなくても本を読まなくても4年間ひたすら放浪すれば良い。好きなことを一所懸命やって、たくさんインプットすればいい。好きなことがなければ大学生なのだから大学の授業を必死に勉強すればいい。

小寺 一言で言うと、人生回り道が楽しい。ということ。皆さん優秀であれば優秀であるほど、目の前にすぐ登る階段を用意したくなるだろうけど、それはつまんない人生の始まりでしかない。人生回り道。これでやってみて下さい。

佐藤 日本を代表するお二人のメッセージからいま何をするべきかを考えるヒントをいただきました。お二人のお話をお聞きして、拙著「<就活>廃止論」で伝えたかった「経験と学びによって人間としての力を高める」という就活のステップ0が大事だということを改めて確信しました。

出口さんの「授業を全てさぼって、つまらない就活に時間を費やすのは愚の骨頂」というお話がありましたが、大学で、本当に勉強をして自分の頭で考える力をつけることができていれば、そもそも就活はすぐ終えることができます。企業が採用したいと思えるレベルに達していないので、内定が出ないので、企業探し、エントリーシート、面接という選考プロセスがずっと続いて行くのです。

では、企業が採用したいと思えるレベルというのはどういうレベルなのか。お二人は大切なヒントを教えてくださいました。

●これから我々がどうやってビジネスを作っていくのか、富を得ていくのかといったら、サービスであるとかビジネスモデルを考えなければならない。つまり、知恵が必要になる。(小寺氏)

●世界は大競争の時代に入っていることは明らかだが、競争とは何だろうと考えると、一言でいえば、人とは違うことを考える能力。大競争時代で一番大事なのは自分の頭でものを考える力だ。(出口氏)

では、どうすれば、自分の頭でものを考えることができるようになるのか?「学生時代は本当にいろんな人に会い、いろんな本を読み、いろんなところに旅をして情報を入れるべきだが、ベースになるのはしっかりした本を読み、考える力をつけること」(出口氏)というアドバイスをいただきました。

小寺さん出口さんありがとうございました。ジョブウェブは、これからも「経験と学びによって人間としての力を高める」という就活のステップ0の機会を提供して行きます。



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