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  4. 佐藤孝治インタビュープロジェクト「同志社大学の丸吉宏和くん」に話を聞いてみた。
就活コラム
2012年12月26日

佐藤孝治インタビュープロジェクト「同志社大学の丸吉宏和くん」に話を聞いてみた。

このプロジェクトでは、ジョブウェブ代表の佐藤孝治が、これからの時代の就職と採用を考える上で、大学生、社会人、経営者、人事など様々な立場の方のお話をお聞きします。

飛行機雲

第一弾は「同志社大学の丸吉宏和くん」。同じ大学生の東北大学の町田俊基さんに同席頂きながら話を聞きました。

目次
1. 今回のインタビューで伝えたいこと
2. 実力をつける必要性を痛感した大学1年
3. 大企業に入ることを目指してインターンに明け暮れた大学2年前期
4. 転機となったベトナム・グローバルチャレンジプログラム
5. 人生を変えた、半年間のベトナム・丁稚奉公生活
6. 将来向けて、シリコンバレーへのチャレンジ
7. これだけは伝えたいメッセージ ~全く才能がなくても、早いことが才能になる~


1. 今回のインタビューで伝えたいこと

こんにちは、佐藤孝治です。

今回は「同志社大学の丸吉宏和くん」が大学時代をどのような考えで過ごしたきたのか?その思考の流れと行動の足跡を辿ることで、就職することを考えるための一助になって頂ければと思います。

かなりの長文になりますが、随所に就職を考えるためのエッセンスが詰まっていますので、どうかお付き合い下さい。


2. 実力をつける必要性を痛感した大学1年

佐藤:
今までどんな活動をされてきたのですか?

丸吉くん:
大学1年生のときはA SEED JAPANという環境問題解決に取り組むNGOに参加をしていました。当時は「このままのペースで人類が消費を行えば、地球環境が破壊されてしまう。環境問題を解決するためには、国際的な条約から変える必要がある。」と考えたのが、NGOに参加しようと考えた理由です。

名古屋で開催されたCOP10にNGOの一員として政策提言のチームに参加をした際、もともと、しっかり勉学を行っていた自信はあったのですが、「実力を持たない人が何を言っても変わることが無い世の中」なのだと知りました。

NGOの存在は、問題を世間に周知させる、利害関係の無い立場から「あるべき事」を提言できるという点で非常に意義があります。ただし、利害関係が無いということは、自分の身を切る必要が無い。発言によって自身に痛みが生じない人の発言は、世の中に受け入れられません。「自分自身に力をつけ、利害関係を構築できる人物にならないことには、自分の願いを叶えることは出来ない、何の影響も与えることが出来ない世の中なのだ」と感じました。

佐藤:
1年生のときに、強力に自我が生成されたのですね。当時の丸吉さんは、どんな力が必要だと考えていたのですか?

丸吉くん:
正直にお話しすると「一流企業の中で活躍をすること」が力をつけることだと思ってました。単純な考えなのですが大企業には社会的なパワーがあります。環境問題の対策委員会などでの大企業の発言は大きな影響力を持ちます。なので、大企業に入社する人は、とても賢い人ばかりであり、大企業に就職できるスキルを身につけることは、自分にも力が付くことであると思い、「大企業に絶対に入ってやるんだ!」と考えていました。

佐藤:

面白い考えですね。

町田さん:
大学二年の間に単位を取り切ってしまったということなんですが・・・

丸吉くん:
あ、まだ終わってはいないです。

町田さん:
ああ・・、いや、それでもすごいなあと思ったんですけれども、論文って無いんですか?

丸吉くん:
同志社大学の商学部は、卒論は必修ではありません。学業に関しては、こんな大胆な発言していいかわからないですけれど、日本の大学はすごく甘いと、はっきり言って思っています。

もちろん、素晴らしい講義をなさっている方も数多くいらっしゃいます。ただ、日本の多くの大学教育では、テストで満点を取る勉強をしたからといって、社会に役立つスキルが身につかない教育をしていると思います。だから、大学の単位をおろそかにしていいとは全く考えていないのですが、大学の単位をとることだけで満足してはいけないと思っていたので、他の活動にも積極的に取り組んでいました。

町田さん:
じゃあ、卒論は義務ではない?

丸吉くん:
そう、義務ではないですし、大学の勉強もそれなりに難しくはなってきているんですけれど大学の勉強をやりつつ、様々な活動をすることはできました。

佐藤:
要は、追加でやらないと足りないだろうと思っていた?

丸吉くん:
そうですね、その時から、普通に大学出ただけだったら、まず就職自体できないと思っていました。

佐藤:
それはあれですか?NGOの活動をしたことによってそう思っていたってこと?それ以前から思っていた?

丸吉くん:

そうですね・・・。大学入ってみて、授業受けてみてからですね。

佐藤:
授業受けて、これじゃまずいって思ったんだ。

丸吉くん:
この授業を受けて、自分が活躍できる社会人になれるとはとても思えなかった。

町田さん:
大学に、何らかのスキルを求めに行ったってことですか?

丸吉くん:
そうですね。自分は今でも、学生と社会人はものすごくスキルの差があると思っています。社会人には学生と違い、生活費をしっかりと稼いでくるというスキルが備わっています。

一方、当時高校生の自分には、そのようなスキルはありませんでした。そこで、大学という期間を経て、何らかのスキルを身につけなければ、社会人になってから自分の生活もままならないと考えていました。


3. 大企業に入ることを目指してインターンに明け暮れた大学2年前期

佐藤:
その、丸吉君は1年生の時は、授業で環境問題に取り組んで、まぁ、大人はすごいなって思って、特に大企業の大人はすごいなというイメージを持っていて、それで、2年生では何を?

丸吉くん:
2年生では、大企業のインターンに応募しまくりました。

佐藤:
あ、じゃあ普通3年の夏からやるやつを、1年早めていったわけだ。

丸吉くん:
大学の2年次にはパナソニックと三菱東京UFJ銀行のインターンに参加しました。それは、長期間ではなく、それぞれ3週間と2週間のインターンでした。参加して、この大企業のレベルってどんなものなのかと見極めたいと考えました。

佐藤:
ほう、おもしろいね。あれってさ、なんか3年生じゃないとダメってやつみたいな話ってないんだっけ?2年生でも行けちゃうの?

丸吉くん:
募集要項をすべて確認したところ、インターン募集企業のうち何社かは、大学3年以上という条件が書いていない企業がありました。書いてない企業には、2年生でも応募可能と書いてあるわけではないのですが、積極的に応募しました。

佐藤:
これは、書いてあるのをちゃんと読めば、参加できるだろうってものに申し込んだんだ。現に2年生で参加したっていう事実がある?

丸吉くん:
参加しました。パナソニックは120人ぐらいいたんですが、2年生は自分と海外の大学から来た人しかいませんでした。

佐藤:
実際に参加してみていかがでしたか?

丸吉くん:
素直に感動しました。インターンの受け入れをしていただいた社会人の方々は、社会人としてのマナーがしっかりしていることはもちろんのこと、妥協せず、仕事に対して真剣に取り組んでおられました。その姿に、純粋に感動いたしました。ただ、一つの違和感を感じたこともありました。それは、自分のやりたいことを・やりたい環境で実現していける環境があるのかという点です。

佐藤:
急にこういうことしたいと思っても、会社全体として承認を得てやるのは、大変そうだな、っていうのを感じちゃったの?

丸吉くん:
はい、感じました。それは、インターンに参加する前から関心がある点でした。そして、正直に、その気持ちをインターンの時にぶつけてみました。すると、「できないことはない。できないことはないけれど、時間はかかるし、その間に時代が変わってしまっていることもあるよ」というお話をしていただきました。

佐藤:
じゃあ、正直に語っていただいたんだね。

丸吉くん:
はい、すごく真っ直ぐで、魅力的な社員の方に恵まれました。

佐藤:
それは丸吉君の聞き方もうまかったのかもしれないね。

丸吉くん:
いえ、そんなことはないです。(笑)ただ自分の周りは3年生しかいなかったので、いろいろ質問をしやすい環境ではありました。

佐藤:
なるほどね。

町田さん:
さっき、インターンに行って自分のやりたいことができない、という話があったと思うんですが、その時はこれがやりたいというのがあったんでしょうか?それとも、漠然とできなさそうだなぁ・・・と?

丸吉くん:
その時点で、社会に対してこういう影響を与えていきたいということは、確たるものは持っていませんでした。ただ、概して、自分の頭で考える範囲が少ない仕事は面白くないと考えていました。大学の課題でも、「何々ページを翻訳する」というものより、自分で考えて表現する課題の方が面白いと感じていました。

佐藤:
大企業の社員の方にあこがれを持ちつつも、自分のやりたいことができる環境かどうかを確認することを、インターン中にやっていたわけだよね?

丸吉くん:
インターン期間中に確認しました。今でも、大企業で働いている方々は素晴らしいスキルをお持ちの方が多く、人間的にも魅力的な方が多いと思っています。また、世界から見ても高品質の商品やサービス生み出していくメカニズムには、純粋に感動を覚えます。ただ、大企業に入ることが100%自分自身の成長につながるとは限らないと考えるようになりました。


4. 転機となったベトナム・グローバルチャレンジプログラム

佐藤:
じゃあそれは夏から秋にかけてのインターンの時に、2年生の後半で終わって、さぁ、じゃあ、自分としてはこれからどうしていくんだ?ってことになるんだよね?どんな模索を?まぁ、そのなかでグローバルチャレンジプログラム(以下GCP)との出会いがあったと思うんですけど・・・

丸吉くん:
そうですね、その時点では大企業に入ろうと思っていました。大企業に入ることで自分の力がつくと思っていたので。ただ、2年生の時に、例えば参加者126人の中で、2年生が2人ぐらいしかいない環境でインターンしてきましたっていうふうに言って、もしかしたら周りはちょっと「おお!」ってなるかもしれないと思ったのですが、自分が納得して自分をアピールできるのかな?と思ったんです。

インターンでは、確かに他の人と違う体験はさせていただきました。でもだからといって、自分は仕事できますと言って、自分自身で胸を張って企業に応募できるのかな?と考えたとき、できないかなと思いました。

そして、自分自身に本物の実力をつけたいと思っていたところに、ベトナムで学生を対象にしたビジネス研修があるというお話をお聞きしました。そして、自分の価値のつけ方として、「ベトナム」というのは面白いと思いました。ベトナムに観光ではなくビジネスをやりに3週間行くという経験は、自分自身の本音の自信として言えるんじゃないかと考え、GCPに応募しました。

佐藤:
ということは、ある意味、GCPに行ってこれから就活が本格化する大企業向けの就活戦線で言ってやるネタを作っちゃえっていう思惑もありましたか?

丸吉くん:
はい、そういう思惑もありました。

佐藤:
あれ?(GCPの)一期生だっけ?

丸吉くん:
2期生です。

佐藤:
じゃあ先輩の体験談を聞いて、けっこうしたたかに、こういうあれだったら行けるかもみたいな?

丸吉くん:
そうですね。日本の企業は、ベトナムに行くかどうかは分からないのですが、絶対にアジアには進出すると考えていたので、アジアでインターンをしたりだとか、調査をしていましたっていう経験は、必ずアピールになると考え、参加することを決意しました。

佐藤:
普通の就活生からすると、1年生、2年生のころから、エッジを効かせた活動をしてきて居るのですね。

町田さん:
そうですね、自分は当時お酒を飲んで、ひっくり返っていましたから(笑)

 佐藤:
今までの丸吉君の話を聞いて、町田さんはどのように感じましたか?

町田さん:
動き出しが、圧倒的に早いなと感じました。活動にしても、価値観の形成にしても、自分の1年も2年も早い。それに加え”行動をしている”と感じました。アクションを起こす事で、次の挑戦の機会がが舞い込んでくると思います。実際に、ほとんどの人が知らないGCPの存在もご存知でしたから。行動を起こす事で新たにチャンスと巡り会えることは、力だと感じました。

丸吉くん:
私は、”早い”こと自体がものすごい価値になると思っています。自分に才能が無いと感じているからこそ、早く動く。早く動く事で、経験を”貯金”する事が出来る。これは大きな価値をになると思います。

大学受験の時も、部活をやりながらも、友達よりもずっと早くから受験勉強をしていました。NGOに参加をした際も、「就職活動に繋がる活動をしたい」と思いながら、活動をしていました。

佐藤:
”早くから活動をする”という事は、私が就活生の皆さんに伝えたい、最も重要なメッセージです。就活廃止論や講演会を通じて”早くからアクションを起こす事の重要性”を説いているのですが、実際に動き出す人は一部です。

最も残念に思うのは「就職活動を始めてから、”就職活動は面白い”と感じました」という声を聞く事です。「それならば何故もっと早くから始めなかったの?」と感じます。このインタビューを通じて、”早くから活動を始める”後輩の方々が増えてくれればと思います。

丸吉くん:
「才能が全くいらない」というところがポイントだと思います。「全く才能がなかったとしても、早いだけで才能になる」ということがポイントだと思います。この考えは、今までのすべての活動の根幹になっている考え方です。

佐藤:
「才能が無くてもスピードがあれば勝てる」名言ですね。そうしてGCPの説明会に参加をし、森田英一氏・豊田圭一氏のお話を聞いたと。二人とも素晴らしい方々です。

丸吉くん:
森田氏・豊田氏ともに、ものすごい方だと思います。私はこれまでに様々な社会人の方と自分は関わってきましたが、その中でも選りすぐりのすごい方々だと感じます。

町田さん:
お二人(森田氏・豊田氏)は、どのような方々なのでしょうか?自分は、社会人との接点が乏しいので、イメージがなかなか湧きません。

佐藤:
森田氏は私の学生時代からの親友です。株式会社シェイクという人材育成や教育研修など、新入社員だけでなくマネージャーや幹部にも研修を行う、非常にパワフルなオレンジ色の方です。服装もマインドも(笑)

豊田氏は、大学生に対して”留学”を周知する活動をされてきた、とても重要な方です。独立の後、森田氏、豊田氏とジョブウェブが共同してGCPを企画したのです。お二方に会うと”大人になるのが楽しみ”になりますよね。第一線で活躍されている40、50、60代の先輩方にお会いをする度に”70代でも、こんなに働く事が出来るのか”と驚愕させられます。そんな40代を代表する方々です。

丸吉くん:
お二方の”他の社会人の方々と比べてすごい所”は3つあると思っています。1つは”仕事を楽しんでいらっしゃる”点。2つ目は”自分で意思決定をして、自分で責任を負っている”という点です。

起業をされていること自体は、僕は偉いことだとは思いません。しかし「自分が責任を持って意思決定をしている」ことと、「大企業のように、自分で意思決定をした先で、責任を取ってもらっている」ことの差はとても大きいと思います。誰にも頼ることが出来ない厳しい環境での仕事は、一般的な社会人生活を送っている人々に比べて、より質の高い経験が出来ると思います。

最後は”謙虚である”ということ。会社の看板を捨て、自分自身の実力のみで仕事をしなければならない苦しい時期をすごした経験のある方々は、皆様とても謙虚であると思います。

佐藤:
丸吉君のすごいところは、自分で経験・体験をしたことから”何かを掴み取る力”を持っているところだと感じます。

丸吉くん:
僕、”せこい”人間なんです(笑)。特に”時間に対する価値観がせこい”です。人とお話する時に、自分がその人から何かを学び取ることが出来なければ、時間を無駄にしてしまったと感じてしまいます。人それぞれが、それぞれ違う経験をしていらっしゃるので、全ての人から学びを得られると考えています。

また、大学時代というのは「自由が与えられている」という点で人生において一番価値のある時期といっても過言ではないと思っています。大学時代を”何も学びとらない”時期にしてしまうのは本当にもったいないことだと考えています。

佐藤:
ということはGCPへの参加も、説明会を聞いた時点で即決していたのですか?

丸吉くん:
即決しました。自分は、GCPの件も含めて意思決定に1日以上かけた事はありません(笑)。

佐藤:
当時も”早さ”を生かして、また大企業へ就職を目指して参加したGCPですが、実際に参加しての感想をお聞かせください。

丸吉くん:
結論から言うと、最高のプログラムでした。ただ、何にでもメリット・デメリットが存在すると思います。あえて、デメリットから話しますが、GCPは単に参加すること自体で実力が身につくようなプログラムではないと思います。自分自身に実力をつけるためには、3週間などの短期間ではなく、ある程度長期的なコミットをすることが不可欠であると思います。

次に、メリットを話します。こちらのほうが圧倒的に多いと想いますが、一例を挙げるなら、”自分の価値観がガラリと変わる”という点です。GCPに参加することにより「社会には、新卒以外の選択肢があふれているんだ」ということを知ることが出来ます。現在、世の中には様々な海外インターンシッププログラムが存在しますが、そのようなプログラムでは多くの場合、「インターン先の企業での働き方」しか体験できないと思います。

これに対してGCPでは、企業訪問や講演会、そして交流会を通じて、様々な働き方に触れることができます。例えば、海外で起業をされている方、海外の企業に就職をされた方・駐在員の方など、様々な方にお話をお伺いする機会にあふれています。これまで私は、新卒で採用され、研修を受けて・・・という働き方しか知りませんでした。

しかし、それ以外にも、起業をしたり、海外で就職するという選択肢を知り、ひょっとすれば、新卒で日本の会社に入るよりも面白いかもしれないと思うようになりました。そのような価値観の変化は、GCPに参加しなければ得ることが出来なかったと思います。

佐藤:
GCPには、”次世代に期待をしている”社会人や各界の著名な方々が集まってくる、奇跡的なプログラムだと思います。そんな大人達と学生が何気ない瞬間にスパークするセッションがあったと思います。

丸吉くん:
大人も”純粋に楽しんでしまう”プログラムですよね!そして、学生ももちろんがむしゃらに取り組んでいます。GCPの楽しさの根源は、様々な経験が出来ることにもありますが、それ以上に、実は「きっちりと、プログラム内容が決まっていない」ことにあると考えています。GCPでも、ある程度は活動内容を指示されますが、「参加者が自分で考えて、行動をする」ことも強く求められます。参加者自身が、「自分は何をしたいか」を主張していかないと、何も学びを得ることが出来ないプログラムになっています。

だからこそ参加者が受身姿勢にならない。「自分がやりたいと思うこと」を発信することで、オブザーバーの方から、お手伝いをいただける事もありますし、たくさん失敗もします。「自分で考え、自分でプログラム内容を作っていく」というところに、GCPのエネルギーの根源があると感じています。これは、コーディネーターの豊田氏もおっしゃっていたことです。

佐藤:
”自分達で作り上げていく”ことが、GCPの鍵であると思います。ビジネス的には、研修プログラムは同じところで同じ内容で繰り返し行う方がコストはかかりません。新たに準備をする必要が無いからです。しかし、GCPはあえて違う場所、次回はインドなのですが、未開の地で1からプログラムを作っていく・・・”新たにプログラムを作り上げていく”社会人としてもチャレンジをしている所に、若いエネルギーが入ってくることによる相乗効果が、GCPの持つエネルギーの源泉であると思います。

丸吉くん:
「チーム内に、受身の人が居ないチームというのは」それだけですごく楽しくて、魅力的なチームだと思います。

佐藤:
すると、GCPへ参加して「大企業に就職する」という固定観念は、溶けていったという感覚なのですか?

丸吉くん:
溶けていった・・・というよりも、大企業への就職以外の選択肢を知らなかっただけだなとおもいます。大企業へ就職して出世をすること以外にも、「楽しい」道が広がっているのを知ることが出来ました。無理に溶かしていった感じはありません。知ることができて、本当によかったと感じています。

5. 人生を変えた、半年間のベトナム・丁稚奉公生活

佐藤:
視野が大きく広がったのですね。そんなGCPへ参加して、気持ちが昂ぶっている中で、アイコニックの安倉氏にインターンを申し込まれたんですね。

丸吉くん:
「はい。ベトナムでインターンをしたら楽しそうだし、何よりも、この楽しい気持ちを失いたくない」との想いで、その時点ではそんなに覚悟も持たず、インターンを申し込みました。

その後安倉さんとお話させていただいた時に、「短期間のインターンでは無意味だ」という話と同時に、「いつ決断をするんだ、お前は」と情熱的にお話しいただいた事が大きかったですね。企業としての打算的な考えなしに「いつ、自分の実力を付ける為の決断をするのか。就職したときか?部下を持ったときか?いま決断を出来ない人間が、入社した時・部下を持ったときに”自分に実力を付ける為の行動を起こす”という意思決定を出来ると思うのか?」と語っていただきました。

そのときに直感的に、「今決断できなければ、後々も決断を出来ない人間になってしまう」と感じました。それと同時に、「この人の下で単身インターンを経験し、自分に実力をつける機会を持たないと、一生後悔する」と思い、決意しました。安倉さんには、まさに人生を変えていただいたと思います。

佐藤:
そうして、一度日本に帰ってきて、インターンのために休学手続きをしたのですか?

丸吉くん:
いえ、休学はしていません。単位も十分取っていたので、休学せず半年間ベトナムでインターンをしていました。そしてもちろん、両親にも十分に説明をしました。私は、「海外インターンにチャレンジする!」という学生がもっと増えて欲しいと心から思っているのであえて言うのですが、「中途半端な覚悟では、親は説得できない」と思います。

現在、海外でのインターンの募集の増加につれ、海外インターンにチャレンジしたいと考える学生は増えています。しかし「親の承諾が得られなかった」ことが原因で断念する方も多いそうです。私は、こんなに勿体無いことはないと思います。私の場合は今回のベトナムでのインターンの件に関して親にプレゼン資料を作って説得をしました。そのプレゼンの内容自体は実は大した共感は得られなかったのですが(笑)、「プレゼンを作って説得してまで、参加をしたいという情熱や覚悟」を受け入れて、チャレンジを認めてもらいました。

このように、プレゼンを作ってまで説得すれば、おそらく両親は認めてくれるのではないかと思います。それをせず、ただ反対されたから参加をあきらめることになるのは、非常に勿体無い。もう将来、死ぬほど後悔すると思います。

佐藤:
プレゼンテーションを実際に親御さんにされたのですか?

丸吉くん:
はい。私は基本的に両親とは仲が良いので、普段から様々な話をするのですが、当然両親は息子は大企業に就職をするものだと考えています。同時に中途半端な意思決定を許さない親でもあります。大企業への就職にむけて活動をしてきて、その道から逸れるような活動を始める際には当然納得できる理由を求められます。なので、その親の気持ちに答えるためにも、しっかりと説明をしました。

結果、

「失敗を経験するかもしれないが、そこまでの思いがあるなら、行かないと後悔するだろうから行って来い」と賛成してもらえました。

佐藤:
すごいねぇ。親御さんもあっぱれだねぇ。

丸吉くん:
いやぁ、もう親は世界一尊敬しています。自分の両親は世界でも有数の両親だと自信を持って言えます。私の両親は、私の幸せを誰よりも願ってくれていると思います。「自分の好きなように生きなさい。その代わり、自分の決断の責任は自分で取りなさい」といって、今まで本当に好きなように生きさせてもらいました。

「自分で責任を取りなさい」と言いつつ、うまく行かなかった時の対策も考えた上で、好きなことをやらせてもらっていたと思います。ふつう、ベトナムに半年間、留学とかではなく、インターンしに一人で行きたいといったら、間違いなく反対されると思います。本音では、そんなことをせず、もっと普通の学生生活を送って欲しいと思っていたかもしれません。それでも後悔のない人生を歩むませるために、子供の幸せのために、私の決断を尊重してくれる。。そんな親って、なかなかいないと思います。私は、両親のもとに生まれてきて、本当に良かったです。

佐藤:
いろいろな人の応援も必要。特に親の応援は取り付けないと難しいよね。良かったですね。そこで、ややこしいことになったら・・・

丸吉くん:
そうですね。そこで、行くなって言われたとしても、自分は行ったと思うんですけど(笑)。でも、人生で大切な決断をする時、今まで育ててくれた親としっかりと相談して、納得してもらうということは、子供として最低限やらなければならないことだと思っているので、両親としっかりと話をできて本当に良かったです。

佐藤:
なるほどね。で、まぁ満を持して単身ベトナム入りしたわけですが,実際日々何をやっていたのですか?

丸吉くん:
営業です。

佐藤:
何を営業するの?

丸吉くん:
人材紹介です。ベトナムの日系企業に対して、転職したい人を紹介するという仕事をしていました。

佐藤:
紹介した人はベトナム人?

丸吉くん:
はい、日本語、もしくは英語が話せるベトナム人と、現地で就職を考えている日本人を紹介していました。

佐藤:
具体的な仕事内容は?

丸吉くん:
はい。大きく分けて2つの仕事を担当していました。1つ目は日系企業に対する営業活動、2つ目は転職の候補者を集めるための自社媒体の更新です。1つ目の営業活脳に関しては、「ベトナム進出日系企業年間」を使って、片っ端から電話をし、アポを取っていきました。

佐藤:
営業トークは日本語?

丸吉くん:
営業トークは日本語です。

佐藤:
相手は日本人なんだ?

丸吉くん:
はい、日系企業なので。

佐藤:
なるほどね。そこはじゃあ、日本語を話せる強みを活かしてやれるという環境ではあったわけだ。

丸吉くん:
はい。で、もう一つの仕事がWEB媒体の更新です。転職したいという人を、うちの会社はweb媒体で集めていたので、そのWEB媒体の更新を担当していました。営業活動、WEB媒体の更新ともに、売上に直結する重要な仕事でした。

佐藤:
で、実際転職したいという人が来たら、その面接もするの?

丸吉くん:
いえ、面接は、自分一人ではできなかったのですが、同席させていただくことはできました。

佐藤:
じゃあ、面接はベテランな感じの人がやったの?

丸吉くん:
はい、先輩社員の方がいて、その人がメインでした。

佐藤:
そばで議事録を書くというような・・

丸吉くん:
そうですね。議事録を書いたり、質問をさせていただいたりしました。ただ、先程お話させていただいた営業に関しては、はじめのころは営業同行なのですが、慣れてくると、一人で営業に行かせていただくことが出来ました。

佐藤:
じゃあ、評価としては結構結果出せたね、っていう評価だったの?

丸吉くん:
いや、もう、まったく出せなかったですね。

佐藤:
自分の、これくらいやろうというものに対して何%くらいだった?

丸吉くん:
15%くらいだと思います。

佐藤:
あ、そんなもんなんだ。じゃあ、けっこう悔しさとか、もっと行きたかったんじゃないかとかそういう思いはある?

丸吉くん:
そうですね。自分の実力の無さを痛感すると共に、社会人の人を改めて尊敬するようになりました。また、社会で通用するクオリティの物を提供できなければ、報酬は得られないことも学びました。”仕事をして、お金を得る”という行為に現れる、社会人と学生の自信の差を目の当たりにさせられましたし、埋める事もできませんでした。もちろんテレアポや営業同行を一生懸命取り組みました。私も、全く利益を出すことが出来なかったわけではありませんが、自分を「優秀な社会人です」と胸をはって言える人間まで成長することは全く出来ませんでした。

佐藤:
例えば、アイコニック(インターン先)には、テレアポの名人などいましたか?

丸吉くん:
はい、いました。私の上司は、同じ時間テレアポをしても、2~3倍はアポを取りますし、営業に行けば、ほとんど案件をもらってきていました。

佐藤:
その差はどこにあるとおもいますか?

丸吉くん:
仕事が出来る人は、「約束を守ること」「相手の気持ちを考えること」が絶えず出来る人だと思います。約束には、期限を含めた様々な約束がありますが、自分のやる気のあるときだけ約束を守ることは誰にでも出来ます。ただ、自分の苦しい時も、辛い時も約束を守り続けることは、なかなか出来ることではないと思います。

また、「相手の気持ちを考えること」は、仕事を進める上で最も大事なことだと思います。今回本格的に仕事をしてみて、「1人で出来る仕事など1つもない」ことを知りました。そこで、最も大切なことは、「同僚に愛され、お客様にも愛されること」だと思います。そのためには、「相手のがどんなことを望んでいるのか、また自分はどのような事ができるのかを絶えず考え、実践すること」が大切だと思います。

佐藤:
なるほど。それでは、今回の半年間という期間のインターンでは、上司との差を埋めるまでには至らなかったということですか?

丸吉くん:
そうですね。もっと相手の気持ちを考えることを徹底できれば、もう少しは高い成果を上げられたと思います。そこをやりきれなかったというのが、正直なところです。

佐藤:
なるほど。そして、インターンの他にも、様々なコミュニティに関わられていたんですよね?

丸吉くん:
はい!GCPでの繋がりを起点に、様々な方と関わらせていただきました。中でも、株式会社RayceanCEOの安倍浩一郎さんとは、深く関わらせていただきました。安部さんは主に日系企業がベトナムに進出する際のサポートをされている方ですが、ベトナム政府のICT化政策に深く関わったり、ベトナムにプログラミング言語Rubyの開発者まつもとゆきひろさんを招いてフォーラムを主催されるなど、多方面で活躍されている魅力的な方です。

ベトナムではもちろん様々な活動をさせていただきましたが、現在も、ベトナムに世界No.1のインキュベーションプログラムを作ることを目的とするGlobal Incubation Baseという構想に関して、様々活動させていただいています。

佐藤:
すごいですね!安倍さんは、エネルギーの塊のようなお方ですよね!

丸吉くん:
とても謙虚な方なのですが・・・止まることが無い・・・常にスイッチONで仕事に取り組んでいらっしゃるのですが、苦しんでいる様子が全く見られない方です。自分はまだ「こんな仕事がしたい」という具体的な将来の目標は決まっていません。しかし、安倍さんのような働き方がしたいと思っています。

佐藤:
テーマはともかくとして、安倍さんという働き方のキャリアターゲットが出来たと。

丸吉くん:
安倍さんに関わらず、仕事を楽しみながらも活躍をされている方には、共通している働き方だと思います。森田氏も、豊田氏もそうでした。

佐藤:
彼らの働き方を目の当たりにすると、自分まで「この人たちは、いったい何なんだろう?」と面白く感じられますよね。

丸吉くん:
お金を稼がなければならないので、苦しい面もあるとは思います。ただ、その面も含めて”自分のやりたい仕事”に取り組んでいる方は、強いと思います。つらいことがあっても”自分がやりたいことの為に、努力をしているんだ”と思えれば、つらさにも耐えられますよね。

佐藤:
様々なな人と出会う中で、自分の現在の実力を見直すことも出来たし、経験も出来たと・・・でも、そんな中でも、丸吉さんは成長もされていますよね。

丸吉くん:
そうですね・・・一応、これから取り組んでいくことがちょっとずつ見えてきたのが、僅かながらの成長ですね。

町田さん:
これまでの経験で得た、最大の気付きは何ですか?

丸吉くん:
これまでの大学生活を通じて”自分の好きなことをやってよいのだ”と感じられるようになりました。こんなに嬉しいことは無いと思います。つらいと感じていても、お金を稼ぐために働かなければならない、それが仕事だと思っていました。

もちろん、どんな仕事や、どんな働き方にもそんな面はあると思います。”自分のやりたいことを、やる”・・・たとえば、音楽業界に行って、音楽をやっているだけで、自己満足をしているという訳ではなく、”やりたいこと”をやって、それが仕事になって、ずっと続けていくことが出来る事に気づけたのが、最大の気付きであると思います。

佐藤:
幸せの究極の形ですよね。自分の個性を生かして生きることが、もっとも幸せな状況ですからね。

丸吉くん:
”我慢しない”という訳ではなく、”やりたいことをやって、障害を終える”事に気付けたのが、分かったことの中で最も大切なことなんじゃないかなと思っています。

佐藤:
ごく一般的な大学生活を歩んでいる同世代の学生と比べて、スピードも速く、密度も濃い学生生活を送ってこられたのですね。今後の活動も、人とは違った道を歩まれると思うのですが、今後の作戦についてお聞かせください。


6. 将来向けて、シリコンバレーへのチャレンジ

丸吉くん:
これからの作戦なのですが非常に楽しみです。ベトナムに行った中で、伊藤悠さんと石田隼人さんという自分の先輩にあたる方々が、シリコンバレーに行って起ち上げた、すごく面白いサービスを展開しているConnectonpoolというスタートアップの企業に、それこそGCPのつながりでベトナムで出会うことができました。

面白そうですし、ベトナムに一人で来ている中で、ちょうど実力をつけないといけないと(自分の課題として)思っているところで、(先方から)ちょっと面白い人だから手伝わないかというようなことを言ってもらって…

佐藤:
伊藤君から?

丸吉くん:
二人からです。

佐藤:
二人から。へー。あれだよね、GCPに伊藤君がなぜか飛んできて写真に写っていたよね。

丸吉くん:
そうです、そうです。

町田さん:
伊藤さんというのは?

佐藤:
伊藤君はね、ジョブウェブでインターンした後に、慶応の三年生の時にシリコンバレーに行くと言って、アレン・マイナーさんの会社で…

丸吉くん:
そうですね。

佐藤:
雇ってもらって、シリコンバレー行って新サービスを起ち上げちゃった。で、活躍されてて、今まだ彼は慶応の学生なんだけど、

丸吉くん:
そうですね。

佐藤:
なんかその後、グラミン銀行にインターンしに行って、とかっていう流れなんだよね。

丸吉くん:
はい。

佐藤:
どんどんそうやって動いている人はね、引き寄せあってつながっちゃうということもあるんだよね。

町田さん:
(笑)

丸吉くん:
ありますね。

佐藤:
面白い具合に。動いているとね、ある種なんかこうね、コミュニティがあるんだよ。

丸吉くん:
なんかやりたいなと思って動いていたら、世界中どこにいても引き合わされる法則というのは、確実にあると思います。

佐藤:
で、じゃあ伊藤君たちのビジネスにジョインするということ?

丸吉くん:
はい。あの、来年からミニマムで二年間そのビジネスにジョインして、がむしゃらにやりたいと思います。

佐藤:
それは、ジョインして、日本の大学を卒業する努力はして…

丸吉くん:
もう卒業します。

佐藤:
しちゃうんだ。それって可能なの?アメリカに行って。

丸吉くん:
あの、両方通うということはできます。アメリカのコミュニティカレッジは、自分の大学に所属している所属していないにかかわらず所属できるので。で、そこに行って、2年間大学に所属しながら、スタートアップを手伝うという感じになります。シリコンバレーにただ単にいけたらいいんですけど、大学に所属しないとビザが発給できないので。

佐藤:
はぁ。じゃあ大学生としてインターンの立場でやっているみたいな形になるんだ。

丸吉くん:
そうですね。形としては。

佐藤:
それさ、日本の大学に対しては、何か出席、試験とか単位とってるから(問題)ないわけ?

丸吉くん:
そうですね。単位に関してはほぼとりきったので、もう行かなくても卒業できます。それは、もう親に言っていただいたおかげかなと。

佐藤:
単位だけはやっとけと。

丸吉くん:
単位だけはとっておけと。何をやってもいいから単位だけはとっておけという。

佐藤:
それあれだよね、大学によってさ、割りと均等に4年間(単位を)取らないと(町田君笑う)卒業できないタイプの大学と、詰め詰めでやれば圧縮できちゃう大学というのは、ま、違いがあるかもしれないね。場合によってはそういうさ、休学せずに日本の大学の卒業の単位認定が出来ちゃうという大学は、えーとどこだっけ?

丸吉くん:
同志社大学です。

佐藤:
同志社大学は、じゃあかなり

町田さん:
いいですね(羨ましそうに)。

佐藤:
その手の人にとってはいいですね。

丸吉くん:
そうですね。あんまりちょっとね、そういうことを言うのも、同志社大学に怒られてしまうかもしれないですけど。

町田さん:
(笑)

佐藤:
フレキシブルというか、チャレンジに対して寛容というかね。

丸吉くん:
そうですね。同志社大学は出欠とかもあまりとらないんです。それは賛否両論あるのですが。大学で勉強することが本業だというふうな意見を言われる方もいらっしゃいますし、その意見の主張も認めているんですけれども、(自分は)商学部に属しているんですが、商学というのは座学でやるものではないと。実世界に出ていろいろ経験することで、学びを得るものだというふうな考え方を(大学側は)しているんじゃないかなと、個人的には思っています!

佐藤:
同志社の?

丸吉くん:
そうですね。商学部、まあ同志社大学自体…

佐藤:
ポリシーとして?

丸吉くん:
はい。その、学びの場はきちんと与えてあげるし、大学へ行ったら教えてあげることは教えてあげるけど、でも、大学という機関は、(というより)大学という4年間はかけがえのない時間なので、(学生の皆様は)使いたいように使っていいですよ、というふうなことを、(同志社大学から)メッセージとして与えてもらってるんじゃないかということを思っていて、そういう意味で、同志社大学はものすごくいい大学だと思っています。

町田さん:
自分が所属する東北大学と風土が違いますね。東北大学は卒業論文をすごく重視する大学であると感じています。卒論作成に、どれだけどれだけ時間を掛ければよいのか、教授に伺ったところ、「1日3時間を1年間、毎日続ける。それぐらいの時間を掛けなさい」と言われました。ゼミ長にも選ばれてしまったので、卒業論文は、しっかりとしたものを作成しなくてはならない。また同時に、就職活動もあります。この2つを、いかに両立していくか・・・今、考えていることです。

丸吉くん:
町田さんは、理系学科に所属されているのですか?

町田さん:
いえ、文系です。東北大学の理系学科では”6年間かけて卒業”していくのが通例です。それに対して、文系では通常4年間で大学を卒業します。4年間で大学院までの範囲を学ぶので、理系よりも大変です。卒業論文は、今引っかかっていることです。

丸吉くん:
”卒業論文に真剣に取り組む”という選択を、僕はしませんでしたが、良い選択肢の一つであると思います。ただ、付加価値が付かないと面白くないので、賞を取る・海外の論文を参考にする等して、日本の大学では出せないレベルの論文を作るといった目標を立てて、自分なら取り組みますね。日本に関わらず、大学では頑張っている人とそうでない人の差がはっきりすると思います。運も関わってきますが、努力をすれば、頭一つぬきんでるチャンスはあると思います。

町田さん:
そんな風に考えたことが無かったので、正直びっくりしています・・・

丸吉くん:
ただ、大学にいながらも、外の世界を見ることに没頭することも一つの選択肢だと思います。

町田さん:
僕は、ガリガリ勉強をするタイプでは無いのですが・・・うまく両立するための方法が有れば良いなと考えています。

丸吉くん:
学業以外には、何をなされていたのですか?

町田さん:
大道芸の部活に所属をしていました。1年生時は下積みで、歩き方・姿勢などの基礎練習、先輩の道具運びなど、道具に触らせてもらえませんでした。2年生になってからは、企業や幼稚園からの依頼に応じてショーを行ったり、発表会を行うなどしていました。自分たちで発表会を企画し、お金も取るため、高いクオリティで芸を見せなければなりませんでした。

丸吉くん:
お金を取ると言うことは、本格的な活動だったんですね。面白そうです。

町田さん:
はまっちゃったんです。実は高校時代に挫折を経験した後、今の大学へ進学したのですが、大道芸に出会い、”こんな、面白い世界があるのか”と、心酔してしまって。”何かをやって、面白いという感覚は万国共通”だと思うんです。マジックを見た時の驚きは、老若男女、人種問わず共有できる感情です。それが僕にとって、とても魅力的だった。部活に熱中していたときに、大学3年生になって、急にゼミの配属が決まり、”勉強をしなさい”と・・・大学の本性が現れて(笑)今は勉強と就職活動を両立していくために模索中です。やれることは決まっていないですが、とりあえず行動してみようと思っています。

佐藤:
東北でセミナーを行ったときに、町田さんと出会いました。セミナー後の交流会に町田さんが参加できないと聞き「なら、連絡取り合おうよ」と声を掛けてからの、お付き合いですね。

町田さん:
出会いのきっかけとなったセミナーなのですが、セミナー当日に初めて会った人に誘われて参加をしたのです。偶然がかさなって佐藤さんと出会い「これはチャンスだな」と思って、喰らいつきました。そしたら「海外に興味があって調べようかな」と思っていた矢先にGCPの説明会があることを教えていただき、「商社に興味がある」を言った時には、社会人の方を紹介して頂いたりして、トントン拍子に物事が進み始めたんです。

佐藤:
町田さんはいま流れに乗っていると思います。東北でのセミナーの様子を、facebookにアップロードしたときに、元商社勤務のセミナー講師の方から「セミナーを東北で開催したいので、どなたか手伝っていただける方を紹介していただけませんか?」とお話頂き、「そういえば町田さんは商社志望だったし、紹介してみよう」とお二方をつなぎました。お会いした時に話が盛り上がったと聞いています。

町田さん:
僕が今まで見てきた社会人の中で一番エネルギーがあり、かつ面白い方でした。笑いを取ることをポリーとしているとお伺いし、「こんなすごい方が居るのかと」驚かされました。

佐藤:
波田陽区氏にとても似ている方ですよね。「どうも波田陽区です」と登場してきたら、納得しちゃうぐらい(笑)学校で英語も教えている方です。”セルフイメージを変える”という様なセミナーを開催されています。

丸吉くん:
その方とお会いできたのも、ひとえに、アクションを起こし続けたからなのですね。

佐藤:
そうですね、私は今までに”偶然がきっかけとなって、変わっていく人”を多く見てきました。町田さんからも、似た雰囲気を感じています。さらにすごいのは”毎回、チャンスを自分のものにすること”です。ほぼ毎日、町田さんからその日の報告をいただきます。徹夜でアルバイトをされているのに、すごいなぁと思います。いつ寝ているんだろうと(笑)

町田さん:
大道芸の活動が、深夜まで続くことが普通だったので、徹夜には慣れています。ただ、丸吉さんの話を聞いてしまったので、これからは送る時間を統一しないと(笑)

丸吉くん:
社会人の方に対して、しっかりと誠実さをもって対応されていることは、とてもすごいと思います。”大切にしていることを、形にして表していく”ことこそ、重要であると思います。”この縁を大切にする”という方は沢山居ます。ただし、町田さんのように「毎日、自分のことを報告する」みたいに”具体的に形、行動にして”表していけるかたはなかなか居ません。しっかりと誠実さを形にしている町田さんだからこそ、次々にご縁が広がっていくのだと感じました。

町田さん:
すごい人に褒められると、何か、良い気分ですね(笑)


7. これだけは伝えたいメッセージ~全く才能がなくても、早いことが才能になる~

佐藤:
今後のビジョンはありますか?

丸吉くん:
Connectonpoolで叶えたい夢があります。それは、「日本のユーザーテストの常識を変える、最高のユーザーテストを提供し、日本のサービスの海外進出を成功に導くこと」です。

Connectonpoolは日本のiPhone/Androidアプリなどがアメリカに進出する際のユーザーテストを提供する会社です。このユーザーテストにより、アプリを提供する 会社は「実際に現地の人にアプリが受け入れられるのか、どう改善すればよりユーザーの好感が得れるのか」など、アプリ開発に欠かせないフィードバックを 得ることができます。

また、アメリカのユーザーテストは、日本の多くのユーザーテストとは異なり、アプリの使い方を指定せず、できる限りバイアスを排除し、純粋にサービスが受け入れられるかをテストします。そのため、アプリ開発にとって本当に役立つ本音のフィードバックが得ることができます。

私は、このアメリカ式ユーザーテストを幅広く浸透させていくことで、日本企業の、世界に通用するサービス開発に貢献していきたいと考えています。

佐藤:
最後に、伝えたいメッセージはありますか?

丸吉くん:
繰り返しになってしまうのですが、全く才能がなくても早いことが才能になるということ。そして私のように、自分に自信がない人にこそ、海外に目を向けて欲しいと いうことです。

自分に自信がなくても、才能がなくても、早いうちに海外に目を向け、努力すれば、周りの人に恵まれ、自分のやりたいことにチャレンジできる 環境が整っていきます。そうした環境を活かし、謙虚に努力すれば、私のような凡人でもやりたいことを実現できるんだということを、今後の人生をかけて証明 していきたいです。


(ジョブウェブ編集部)

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