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企業研究

Toyota Stakeholders Meeting 我々が歩む前例のない道は社会の未来に繋がる

こんにちは。トヨタ自動車の深江です。


11月19日(土)にToyota Stakeholders Meetingがトヨタ自動車本社で開催されました。


3株ではありますが株主として私も参加してきました。せっかくなので、その模様をレポートします。あいにく会場内は撮影禁止だったため写真がありません。ということで、自己紹介もかねて、私、深江の写真をアップしておきます。これからお会いした時に、この顔を発見したら「ブログ読んでます」と声をかけてください。


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録音禁止だったために、メモ書きを見ながら薄れ行く記憶を頼りに書いていきます。深江レポートが企業研究のお役に立てていただければ幸いです。それでは、レポートします。


Toyota Stakeholders Meeting 2016の会場に入ると、初代トヨペットクラウンや5大陸走破プロジェクトのランドクルーザーが出迎えてくれました。普段の会社とは全く異なる風景に興奮を覚えました。席について配布資料に目をやると、今日の会の流れが書いてありました。


  1. TRI(Toyota Research Institute)、CEOの Gill Pratt氏によるAI研究動向の報告

  2. Connected car company、 Presidentの友山専務役員によるTPS(トヨタ生産方式)についての講演

  3. 豊田章男社長の講演とクロージングスピーチ

深江が個人的に印象に残ったお話を紹介していきます。特に印象に残ったキーワードは赤文字にしました。


TRI(Toyota Reserch Institute)、CEOの Gill Pratt氏によるAI研究動向の報告


トヨタが直面する課題


1少子高齢化社会
 日本はすでに65歳以上が占める人口比率が25%を上回っているが、20年後には40%を越えると予測されている。現状では一定の年齢になると運転はできなくなっているが、今後は高齢者がいくつになっても安全に運転できるクルマが求められる。


2クルマ離れと情報化
 ひと昔前までは、人々はクルマなどのモノが個性の表現方法であり愛着を抱く対象だった。しかし現代はFacebookやTwitterなどで自らを発信する方が主流になっている。愛の対象がモノから情報へと移りつつある。


 3所有から利用へ
 「クルマは所有するもの」という概念であったのが、Uberなどのシェアリングサービスの流行により、「クルマは利用するもの」へと概念が変わりつつある。それにより購買者とクルマのつながりが弱まっていく可能性がある。 


◆前例のない課題を目の前に、カイゼンだけで時代変化に対応できるのか?


具体的な例を紹介する。トヨタが販売していたコロナというクルマ。モデルチェンジのたびにベターベターでカイゼンされているが、その進化は棒グラフで表すと線形的進化(LINEARである。これは機械的システムの特徴でもある。一方携帯電話はというと、約9年前にガラケーからスマホへのパラダイムシフトが起きてからの進化を、縦軸にMIPS(コンピュータ処理速度)をとった棒グラフで見ると、指数関数的進化(EXPOTENTIALを遂げている。これがソフトウェアの特徴である。


 カイゼンを越えるためには破壊的創造が必要


トヨタには破壊的創造を成功した過去がある。自動織機から自動車へのビジネスモデルの変化がまさにそれであり、これまで通りの自動車ビジネスから、どのような破壊的創造を行うかが今まさに問われている。


 TRIはトヨタの前例のないチャレンジを支える


典型的なものが自動運転技術の開発。しかしこの実現は非常に難しい。コンピューターにインプットする倫理観も極めて重要。完全自動運転の安全性を証明するには88億マイル(142億キロ)の走行テストが必要であると試算している。これは100台のクルマを走らせ続けても400年かかる途方もない距離である。そこで我々は特別のシミュレーションソフトを開発し、効果的にテストを実施している。


また一般的なIT企業が考えるショーファーモード(完全自動運転)の実現を遠い将来に見据えながら、我々は近い将来に実現できる可能性が高いガーディアンモードの自動運転の開発にも注力している。それは守護神のようにドライバーの運転を安全にサポートするシステムであり、Cloudコンピューティングによる学びの共有が可能である。例えば、くぼみの上を走行してクルマが揺れたという情報を共有し他のクルマに知らせるなど、世界中のドライブ経験が頭の中に入っているような状況を作れる。「ショーファーモード」と「ガーディアンモード」の両睨みで取り組みを進めていることがTRIの特徴。 


TRI従業員のコメント動画


「ロボット技術の開発も進めており、屋外での技術を屋内でも活用していける」
TRIの仕事は自分たち世代で世界最大のチャレンジである


 AIは日本語読みすると「愛」と読める


 私(ギル氏)自身クルマの運転が大好きだし、クルマが工業製品で唯一愛がつくのは、自らの延長であると感じられるから。アクセルを踏めば進み、暗い時には目の代わりにライトが照らしてくれ、Gも感じる。安全性を高めることは決して走る楽しみの否定ではない。より大きな走る楽しみを実現できると考えている。


◆科学・数学が技術者の基礎


技術者にとって大切なことは、若い時に科学や数学の基礎をしっかりと築くこと。とりわけ、日本人はコンピューター科学の分野が弱い。日本の中で、コンピューター科学を強化することもやっていきたいと考えている。


深江の視点
まだTRI創設から1年弱ですが、彼らと同じゴールに向けて働けることがとても心強く、誇らしく感じました。


Connected car company、 Presidentの友山専務役員によるTPS(トヨタ生産方式)についての講演


続いて友山専務が登場。個人的にFacebookをフォローしている大ファンなので、興奮しました。(笑)プレゼンテーション内容は以下の通りです。


トヨタにとってTPSは変えてはならない普遍的憲法


 TPSは創業以来ずっと引き継がれてきたトヨタのDNAであり、憲法のようなもの。TPSはジャストインタイムと自働化という2本の柱から構成されている。


「工程間の無駄を徹底的に省き、無駄な在庫を抱えない」というジャストインタイムと、「不良を出さないために異常があれば機械が止まる」という人偏のついた自働化は、変化の激しい今の時代においても変えてはならないものであり、現代に適合させることで新たな価値を生むことができる。


 ジャストインタイムはトヨタのDNA


 今年部品メーカーで火災があり、生産をストップする事態となった。しかし、社内で「なぜ在庫を持っていなかったのだ」と責める声は起きず、「なぜ火災を防げなかったのか」「なぜ対応に時間がかかったのか」という振り返りが行われた。それはTPSがトヨタにとっての憲法であるから。


もともとジャストインタイムは戦後の不況時に生き残りをかけ生み出されたもの。当時トヨタは経営危機にあり、創業者の喜一郎は従業員を守るため銀行をまわり、頭を下げたが融資を断られ続けた。最終的に日銀名古屋支店の呼びかけによりなんとか融資を得たが、結果的に家族同然の従業員の多くを解雇するに至り、喜一郎自ら引責辞任した。その2年後心労からか喜一郎は「日本の将来のために国産自動車を作る」という志の道半ばで亡くなった。ジャストインタイムは創業者が命を懸けて残したDNAなのである。 

トヨタは寿司屋になりたい


 ジャストインタイムの改善は進んでいるが、まだまだお客様を待たせているのが現実。私は「トヨタは寿司屋になりたい」と以前言ったことがある。寿司屋で対象に「トロ1つサビ抜きで!」といったら「はいよ!」とトロが出てくるように、「レクサスLSのシルバーを1丁!」と頼んだら「はいよ!」とクルマをお届けできるようになりたいという意味。まだまだTPSは道半ば、改善すべき点は多分にある。


 最も憂慮すべきは無駄があるかどうかわからないこと


 事故や異常を見える化し、作業をストップし、問題を顕在化し、なぜなぜを繰り返し真因を発見し対策を打つのがトヨタのやり方。最も憂慮すべきは無駄の有無ではなく、無駄や問題があるかどうかが分からない状況である。TPSという「ものさし」を持つことで、無駄が見える化される。


◆自身の経歴


入社後配属されたのは生産技術に関わる部署で、新しく設備を導入して問題が起こると、すごく叱られたし、休みの日も会社で設備の修繕をしたりしていた。その時は本当に会社を辞めたいと思っていて、転職雑誌を見たりしていた。しかし、異動先の生産調査室での上司との出会いが運命を変えた。その上司こそ、当時係長だった現社長の豊田章男である


◆現地現物の重要性


 ある日仕入先さんのトラックの搬送に時間がかかっているから、それを調査する仕事を豊田とすることになり、2人でクルマに乗ってトラックの後を付けていた。赤信号でトラックが停止した時、豊田はいきなりクルマを降り、なんとトラックのドアをノックし「助手席に乗せてください」と言い始めた。当然驚いたが、豊田曰く「トラックの問題はトラックに乗らないと分からん」ということであった。


トヨタは創業時から現地現物を大切にしている。それは自分の目と手で問題を掘り起こすことである。問題を発見できないことを憂いている。むしろ問題が出て夜も眠れないことをありがたいと思う、この精神である。ただ見ていても何も問題は見つからず、ただの“現地見物”になってしまう。問題発見には“改善脳力”が不可欠であり、考え抜く心の力が必要である。 


◆生産以外へのTPSの活用


 TPSは自動車の生産以外にも適用できる。豊田とともにTPSで販売の納期を縮めるための活動をしたこともある。最近では、「I-quick車検」という、blue toothなどを活用し車検の時間を大幅に短縮するサービスを導入したり、「豊作計画」というアプリを製作し、農業への活用を実施したりしている。


 未来へ


 TPSが苦しい道を迫るのは、苦しい状況下で必死に考え抜いた創業時の喜一郎の精神が宿っているから。このままではいけないという危機感と、なんとしてでも実現するという情熱があり、初めて誰もしたことのないことができる。それは、将来どうありたいのか、何をしたいのかを懸命に考えることを意味する。


深江の視点
ギル氏の語る全く新たなチャレンジと、友山氏の語るトヨタが守らなければならないDNA、2つのハイブリッドでありたい未来を描きチャレンジするんだという意思が伝わってきました。


豊田章男社長の講演


 ◆記録について


 私は社長就任以来「もっといいクルマをつくろうよ」としか言っておらず、台数の記録目標を掲げたことはない。でも数字を出せないと、「結果を出せないから1台1台とか言ってるんでしょ?」となる。そういう意味では、記録があるのとないのとでは「もっといいクルマをつくろうよ」の意味合いが変わる。記録とは説得力を生んでくれるもの。

チャレンジについて


 社員にはバッターボックスに立つように言っている。これまでのトヨタは10打数1安打よりも0打数0安打が評価されるような場合があった。しかし前例のない道を進もうとする今、それではいけない。空振りした時に、「なんでそんなボール球を振るんだ!」と上司が怒鳴れば部下は次からバットを振るのが怖くなる。だから空振りでも「ナイススイング!」と言って、激励してほしいと言っている。


トヨタは創業時ベンチャー企業だった。今のトヨタがあるのは創業期のメンバーが陽の目を見ることはなくとも、種まきをしてくれたから。創業期のメンバーの気持ちを思うと、リスクリスクと守りに入ったり、社長としての名声を得ようとしたりすることは出来ないし、刈り取るだけでなく種まきをしたい。そして後世で「あの時期は大変だったけど、しっかり種を蒔いてくれたな」と言われたい。


◆チームワークについて


変えるものと変えてはいけないものを意思として持つべき。その線引きは人によって若干違うかもしれないが、全員が全く同じ価値観を持っていたら少し気持ち悪い。もちろんある程度同じ価値観を共有することは大切。


いいチームかどうかは陽の当たらない部分を見ればわかる。陽の当たる刈り取る仕事だけでなく、陽は当たらないけど、種まきをしたり人を支えたりする縁の下はかっこいい、誰かを喜ばせることを喜びと思う、というトヨタのDNAを残したいと思っている。 


◆負けず嫌いでなく、負け嫌い


「負けず嫌い」ではなく、「負け嫌い」という言葉を使っている。「負けず嫌い」というと「食わず嫌い」と同じで、負けや挫折を知らない状況を示している。「負け嫌い」は負けや挫折を知った上で勝つ努力をすること。その方が強い。


◆未来への決意表明と終わりの挨拶


 創業者の豊田喜一郎は、日本の将来のために自動車産業を興すという志を持って仲間とともに事業を始めました。資本の論理だけでは人の心は動かないと思います。「一緒に実現したい志があること」が大切です。志が同じなら上からも下からも関係ありません。上司にお墨付きを貰う必要もないし、アピールする必要もありません。そして挑戦するからこそ、みんなで根っこにある志を再確認します。


 継承者とは挑戦者であるべきだと思います。勇気を持ってチャレンジしないと未来は開けません。我々はこれから前例のない道を歩むことになります。苦しく大変な道になると思われます。それでも、同志と歩む道はきっと楽しい道です。そしてその道は社会の未来につながります。トヨタはみなさんと一緒にチャレンジしていきたいと思います。私も一生懸命頑張りますので、宜しくお願い致します。


 深江の視点
豊田社長のチャレンジしなければならないという危機感と、創業時と後世の間に自らを据え、将来のために種まきをする継承者でありたい、という不退転の決意が伝わってきました。


 レポートは以上です。Toyota Stakeholders Meeting 2016に参加をして私が感じたことは


  • 創業時の想いを今だからこそ思い起こす必要があること

  • 過去から未来への時間軸の中で自らの仕事を捉え、自世代だけでなく将来世代へと襷を渡すような感覚で仕事をするという果てしないスケール感

でした。社会は変革期と安定期が繰り返されると言われますが、現在の社会は変革期にあると思います。この変革期に将来世代に何を残せるのか、ということも我々は考えなくてはいけないですね。最後まで読んでいただきありがとうございました。


12月17日(土)と12月18日(日)にトヨタの仕事体感ワークショップ『 TOYOTA Global Impact 〜トヨタの仕事の本質とは〜』を開催します。ジョブウェブの佐藤会長と深江がナビゲーターを務めます。会場でお会い出来ることを楽しみにしています。現在参加者募集中です。

トヨタ自動車キャリアコミュニティは、あなたの就活を応援します。トヨタ自動車に興味関心がある方、納得のいく就活をしたい方、フォローをお願い致します。

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コメント
トマト

この記事でトヨタ自動車という企業の見方がかなり変わりました。記事を読むまでは古い体質で保守的なイメージがありました。しかしながら、破壊的創造を今行おうとしている姿を見て日本経済のトップランナーとして課題をしっかりと認識し、今すぐにでも変化しようと行動を起こそうとしているように思えました。記事にあるAIは製造業のあり方に大きな変化をもたらすといわれるなかで、トヨタはAIを活用してくのか楽しみです。

2016/12/07 17:07
深江

トマトさん
コメントありがとうございます。トヨタのような人の命を預かる会社において、一定の保守性は必要です。でも前例のない道を前に、100年に1度クラスの破壊的創造がトヨタの存続条件だと思っています。AI,EV,などなど新たな挑戦ばかりです。最近はToyota Nextというオープンイノベーションに向けた取り組みも始めました。これまでの自前主義では社会の変化に追いつけない、という危機感からです。

2016/12/11 15:43
トマト

深江さん
リプライありがとうございます。個人的には自動車業界が保守という壁を打ち破って、新しい段階へ入ろうとしている気がします。その中でリーディングカンパニーとしてぜひ大きな変革を起こしていただくことを、車を愛する一人のファンとして期待しています。細かい話になり申し訳ないですが、C-HRのマーケティングは本気度が伝わってきてワクワクしています。持ち前のカイゼン力で社会が変わることを待っています。

2016/12/16 21:01
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