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デジタルジレンマを解決する方法はアナログな媒体「フィルム」に焼き付けて残す方法だった

映画芸術科学アカデミー科学技術評議会が「ザ・デジタル・ジレンマ デジタル映画素材のアーカイブ化とアクセスに関する戦略的課題」というレポートを2007年に発表しました。このレポートには「フィルムと同等の寿命特性を持つ、 デジタルアーカイブマスターフォーマットあるいは処理方法は存在していない」とあります。

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確かに、70年くらい前の祖父と祖母の写真は写真アルバムを開けばすぐに見ることができますが、20年前に「世界初の液晶モニター付きデジタルカメラ『QV-10』で撮影した画像は、どこにあるのかが分からず、分かったとしてもそのデータにアクセスする方法が分からないという状況になっています。

記録メディア「ベータビデオカセット」の出荷を2016年3月で終了するというニュースが発表されました。「ベータビデオカセット」はアナログ式ビデオの規格ではありますが、再生機器がないと映像をみることができません。そう考えるとフィルムというアナログ媒体はあらためてすごいと思いました。

VHS miniDV 8mmビデオの「DVDにダビングサービス」でDVDに焼いておけば安心とは言えませんね。DVDディスク自体の寿命がどれくらいなのかも不安ですし、読み取り装置が無くなってしまう可能性もあります。

話を映画の話に戻します。

かつて、映画の世界では「映画はフイルムに限る」と言われていた。しかし、2000年にジョージ・ルーカス監督が映画「スター・ウォーズエピソード2」を全編デジタルカメラで撮影しようと考えて、ソニーの技術力に目をつけた。通称「ルーカス・カメラ」と言われるデジタルカメラが開発されて世界中のロケ地で使われた。2002年に映画が公開されると、次々にデジタルカメラで撮影された作品が現れた。そして、現在ではデジタルシネマが当たり前にものになりました。このあたりのお話が『ソニーの「B面」: 知られざる黒子事業』に詳しく書いてありました。

2013年4月2日に富士フイルム株式会社が発表した「撮影用/上映用映画フィルム 生産終了のお知らせ」がニュースになって完全に映画はデジタル化したんだなあと思いました。大学時代に映画研究会に所属してシングル8や16ミリフィルムで映画を撮っていたので、感慨深いものがありました。

こうして映画はデジタル化されました。しかし、デジタル化には問題があります。映画の撮影データすべてを一瞬で消失するという事故も起きています。そして、デジタルジレンマと言われるデジタルデータの長期的保存の問題です。せっかくアナログからデジタルに進化したのに解決できていない問題があるのです。

この問題を解決したのが「ETERNA-RDS」というフィルムでした。「ETERNA-RDS」は、映像情報を長期にわたって保存し、映画コンテンツを「文化遺産」として後世に残していくことを目的に、カラー画像の3色分解(セパレーション)を行ない、安定した黒白画像(銀像)として記録するためのアーカイブ専用フィルムです。ETERNA-RDSの期待寿命は500年です。

「ETERNA-RDS」を設計・開発した3名の技術者。平野浩司さん、大関勝久さん、白井英行さんが米国の映画芸術科学アカデミーが選定する平成23年度科学技術賞 “Scientific and Engineering Award”を受賞されました。日本人技術者がハリウッドに貢献する仕事をされたというのは、日本人として嬉しいですね。

目に触れた情報からキーワードを辿っていくと、業界研究、企業研究が深まって行きます。The Digital Dilemma (ザ・デジタル・ジレンマ)読んで気になった部分を深堀してみてはどうでしょうか。

人と人を繋ぎサポートするコンサルタント。起業家・インタビュアー・メンター・作家・研修講師・和太鼓奏者。株式会社ジョブウェブ 創業者・代表取締役会長

人がいいね!と言っています。
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