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就活コラム
2015年2月12日 10年、20年後の自分のミライを垣間見る鼎談(藤沢烈×横尾俊成×佐藤孝治)

少し古い記事ですが、今読みかえしても、色あせることのないメッセージが込められています。

それではどうぞ。

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「10年後なんてどうなるかわからない」

それは事実なのだが、それで良いのだろうか。想像しにくい10年後、20年後を想像するからこそ「自分のやりたいこと・なりたい自分像」が見えてくることもある。
鼎談写真
Jobweb主催のイベント「Jobweb Style 2013 Summer」で、東北の復興支援に取り組む藤沢氏と、住民参加のまちづくりやオープンガバメント、防災・環境対策に取り組む横尾氏、ジョブウェブ代表の佐藤による鼎談が行われた。

この記事が、みなさんの10年後、20年後を想像する材料になれば幸いである。



ゲストプロフィール

藤沢 烈氏
jws2013summer_speaker_fujisasawa
1975年生まれ。一橋大学卒業後、飲食店経営、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立。ベンチャー企業向けコンサルタントとして活動。創業前の若者に1億円投資するスキームを企画運営し、話題を呼ぶ。「雇われ経営参謀」として500人以上の経営・企業相談を受けてきた。2011年3月11日の東日本大震災を機にRCF復興支援チームを設立し、情報分析や事業創造を行っている。復興庁政策調査官、文部科学省教育復興支援員も兼務。現在はRCF復興支援チーム代表理事として、東京と東北を行き交う毎日を送りながら復興支援に取り組んでいる。

Twitterアカウント(https://twitter.com/retz

横尾 俊成氏
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1981年生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科を修了。アメリカに留学後、9.11をきっかけに自ら学生団体を立ち上げたり、NPO・NPOでインターンやボランティアをしたりするようになる。コミュニケーションの力で日本のソーシャルセクターを盛り上げたいと2005年4月博報堂に入社。雑誌「広告」の編集委員も務めたほか、2009年には「社長賞」も受賞している。「会社も街に貢献するべき」との思いから仲間と「グリーンバード赤坂チーム」を設立し、リーダーを務める。2010年10月、博報堂を退社しNPO法人グリーンバードの代表に。現在、港区議会議員(無所属)として住民参加のまちづくりやオープンガバメント、防災・環境対策などに取り組む。

Twitterアカウント(https://twitter.com/ecotoshi


社会という市場でプレゼンスを上げられない企業は淘汰される時代(藤沢氏)

皆さんは、これから就職をするわけですが、当然、その就職はゴールでなくてスタートになるので、先を見据えながらどうスタート(就職)するのかという観点で参考になる話をできればと思います。

私は新卒でマッキンゼーという会社に入ったのですが2年で辞めています。そのあとは8年程、ベンチャー企業の投資の仕事を自分でやろうということでコンサルティング会社を立ち上げて活動していました。そして2011年の震災が起きてからは仕事を全てストップさせて、今は震災の復興支援に関する非営利の団体を自分でやっている。こういうキャリアです。

復興支援というとボランティアのイメージが強いと思いますが、純粋に業務として企業や自治体から対価を頂きながら活動しています。なぜ、震災復興をやっているかというと、困っている現地に対して何かできることはないかと思っている面もありますが、それ以上に、新しく社会を作り直すタイミングだと思っているからです。

日本という社会が変化したのは明治維新や戦後であり、その時は人為的でしたが社会は一回リセットされました。リセットされた後だからこそ、新しい社会を作っていけるのですが、今は、同様のタイミングだと思っています。

復興支援をやっていますが、それは同時に日本の社会のリニューアルに取り組むことでもあると思っています。だからこそ、国を含めて多くの自治体が震災復興に関与しているし、あるいは皆さんが良く知っているような企業が強い勢いで関わっています。

少し申し上げると、私も、Googleやジョンソン・エンド・ジョンソン、キリンビールなどとパートナーシップを結んで復興支援をしています。企業は現地がかわいそうだからやっているわけではありません。企業の在り方が震災において大きくシフトしようとしている。そのタイミングにおいてコミットしないといけないと彼らは強く思っているのです。

Google社はストリートビュー技術を使って、原発で立ち入れない地域を外部から見ることができるようにすることを手掛けました。浪江町という町から依頼があったのですが、町が外資系企業に助けを求めたことは革命的なことでした。町だけでは実現できないことを企業に依頼して企業が実行する。これまでの社会ではあまりなかったことです。

これからは行政に限らず、一般の方々が社会を動かす上で、企業と上手く付き合っていかなくてはならない。こういう時代になってきています。

そして、あえて語弊を恐れずに言えば、「社会」という大きな市場が生まれつつあるといえます。この新しい「社会」という市場でプレゼンスを上げられない企業は経済活動においても淘汰されていくでしょう。

「社会」という市場でのプレゼンスが重要になってきていることは、アメリカの就職ランキング上位にNPOがランクインしていることからも察することができます。日本においても就職ランキングに「社会」という市場でのプレゼンスを獲得したNPOや企業が掲載される時代がすぐに来るでしょう。


自分がやりたいテーマや想いを突き詰めていってほしい(横尾氏)

僕は博報堂を辞めてからも博報堂に入りたい学生からのOBOG訪問を受けていますが、みんなソーシャルに関心を持っています。「社会のために何かしたいのですが、博報堂で何ができますか」と。そういった経験から、藤沢さんのおっしゃるシフトが起きる直前なのか、もう起きているのか、そういう時期に来ていると感じます。

今回のテーマに沿って話を進めますと、僕は、10年後20年後のことを考えることよりも、とにかく自分がやりたいテーマや想いを突き詰めていく方が良い。そのように自分の経験から思っています。

僕はアメリカ留学時に9.11を経験しました。留学先のルームメイトの親戚が亡くなりました。そういった時に「自分は何ができるのだろう」と考えましたが、自分は何もできませんでした。ただ、それまで勉強をまともにしていなかったので、とにかく勉強しようと思って就職活動を諦めて大学院に進学しました。

その後、色んなNPOに参加するようになって、NPOの難しさを感じるようになりました。例えば、あるNPOでは、10人20人の難民を助けるために自分たちは薄給で一生懸命やっている状況がありました。

僕は、もっとお金や人を集められたら、100人、1000人、1万人助けられるのにと思って、そういう風にプロモーションをできるようになるために、NPOに就職する前に博報堂に入りました。博報堂に入社後はソーシャルセクターに関わりたかったのですが、配属先は営業(自動車会社担当)。そこから、ソーシャルビジネス局に移ることができたのは、自分が「博報堂はソーシャルになるべき」という企画書を書き続け、役員に提案し続けてきた結果だと思います。

そして、博報堂のキャリアと並行して、NPO法人グリーンバードの赤坂チームも立ち上げました。NPOでゴミ拾いやまちづくりに関わるようになってからは、町というのは、実はプロモーションの機会に溢れていることに気づき、そこに可能性を感じて議員になろうと思いました(議員と会社員の両立はできないので議員になるときに博報堂は辞めました)。

このように、10年後20年後の目標から逆算するのではなく、今、自分がやりたいテーマや想いを突き詰めていくアプローチでキャリアをデザインしています。


広告「が」したい人は駄目で、広告「で」何かをしたい人が成功している

藤沢 僕が新卒だったのは1998年ですが、その年に誕生したのがGoogleでした。今はこの会社を抜きに社会を語れないようになってきています。この事実から思うことは、10年後20年後を想像したとしてもあまり意味がないということ。僕も98年当時に、今がこうした社会になっていることは想像していなかった。

皆さんは、これから就職先をどうするのかを悩まれていると思いますが、条件というか、今その会社が何をやっているか、どんな仕事ができるか、給料はどうとか、気になると思います。

ですが、それらはほとんど関係ない。インターネットによるオープン化によって皆さんの能力はどれぐらいか、皆さんがどれぐらいの給料をもらっていくか、ということが、世界にオープンになっていきます。オープン化が進むと、たまたまいい会社に入って、実力以上の給料をもらっていたとしても、それはそのうち補正されるというようなことが起こってきます。

だから、最初の会社でいくら給料がもらえるかどうかは関係なくて、それよりも自分の仕事が5年後10年後に通用するのかどうか。皆さんが入る会社で得ていくスキルが5年後10年後通用するかが重要だと思います。

横尾 OBOG訪問を受ける際に、とにかく広告をしたいという人が多い。クリエイティブディレクターやCMプランナー、コピーライターになりたいのであればそれでいいんですが、博報堂で活躍する人としない人に分けたときに、活躍する人は広告「で」何をしたいかを語れる人。広告という武器を手にしたときに何をしたいのかが語れる人が活躍します。

藤沢 広告「が」したい人は駄目で、広告「で」何かをしたい人が成功しているという話だと思いますが、マッキンゼーも同じで、コンサルティング「が」したいという人は駄目で、コンサルティングという手法を使って何かをしたい、という人しか活躍しない。

もしかすると、皆さんは、ある特定の会社で働きたいと思うかもしれないけど、その会社に入るだけでなくて、会社で学んだことを通じて社会でどう活躍していくのかをイメージすることがすごく大事。

マッキンゼー出身者がGoogleや新興企業で活躍しています。最近ですと、mixiの朝倉新社長はマッキンゼー出身の30歳です。彼らはコンサルティング「が」したいのではなくて、コンサルティングを学んでいろんなところで活躍しているわけです。コンサルティング業界そのものは、斜陽になってきていますが、コンサルティングという手法はまだまだ活かすことができるわけです。

佐藤 10年後20年後に社会や業界をリードする人になるには、○○をしたいというよりは、○○を使って何がしたいのか?というところに想いをもって「自分が社会をより良くするために、どの分野でどんな役割を果たすのか」を考えると良いのだと思います。

鼎談写真2


就職を控え、選択肢が多い中でどうやって選べば良いのか(学生からの質問)

藤沢 就職でありがちなのは「こういう仕事をしていそう」というイメージ。コンサルタントだと社長に対してアドバイスしていそうとか、そういったイメージ。就職する際に見極めるべきは表面的に見える部分ではなくて、その会社や仕事が「どういった価値を提供して対価を得ているのか」という点です。

コンサルティング会社でいうと、その会社だけではできない新しい提案をするとか、これまでできていなかった分析ができている、という所で価値を出している。そういった所を見てほしい。

先々の目標として、仮にソーシャルセクターで働きたいとします。そこで働くときにどういう価値を自分たちは提供しないといけないのか、そしてその価値を一番学べるところはどこなのか、と考えてみることで選択肢を絞れると思う。


学生へのメッセージ

佐藤 最後にそれぞれ今後の夢やビジョンを語って頂いて締めたいと思います。

藤沢 僕自身は夢という言葉は好きではありません。夢、というと実現できないイメージが強いから。その代わりに信念という言葉を使います。自分がどんな信念を持ちたいかというと、上の年代から下の年代に社会の責任をもっと押し下げていかないといけない、ということです。

たぶん、皆さんは社会を支えている実感はそんなになくて、社会を動かしているのは上の年代の政治家や経営者だと感じていると思います。しかし、今はそんなことはなくて、若くして議員になって、上の年代の議員を動かし政策を作っている人もいる。僕が非常勤職員を務めている復興庁という場所や、県や被災市町村でも、若手が活躍しています。年齢が上の職員の方が多いですけれども、そうした皆さんに対して、論理的な説明をこころがけることで、きちんと聞いてもらえて政策に落とし込まれるとの実感を得ています。つまり、若くても通用するツール・武器を持っていれば社会に対して影響を及ばせる時代になっているということです。若い時から社会をどう作っていくかを考えることで、結果として下の年代に役割が降りてくる。そのようにして社会をもっと若い年代が担っていけるようにチェンジしていく。これが私の信念です。

横尾 僕は10年後20年後のことを考えて行動することが苦手。先のことから逆算して5年後はこうしないといけないとか、そういう風に考えることが苦手です。なんで苦手かというと、そんな先のことは分からないから。同時に、そういった考えだと幸せが10年後20年後にしか訪れない気もしていて、とにかく今が楽しい、今できることを精一杯することが一番ではないかと思っている。

向こう見ずに何でもやればいいというわけではなくて、大切なことは、未来のことを見据えながら、これからも続けられる自分の価値は何なのだろう? を考えること。そして、Think global, act localというように、いろんな世界、いろんなことを知った上で小さなアクションを起こすこと。これが大切。

そして、僕は、一つだけ指針にしている言葉があって、それは迷ったら全部やるということ。全部やるという方針があると言い訳が効きません。全てやるしかない状況になります。そうやって、やることを一個ずつ潰していくことを積み重ねていくと、その中に自分が進むべき方向性や価値があると考えている。その上で、今、なにが夢なのかを考えると、若者がいきいきできる社会を作りたいと思っている。

佐藤 「若者がいきいきできる社会を作りたい」横尾さん、「社会をもっと若い世代が担っていけるようにしたい」藤沢さん。お二人は自分の信念を実現するために、日々活動されています。

お二人はそれぞれマッキンゼーで得たコンサルティングという武器、博報堂で得た広告という武器をいまの仕事に活かしています。

就職した会社でどういう武器を手に入れたいのか。その武器で何をしたいのか。その武器をつかって、社会にどんな価値を提供したいのか。ここを考えることから自分の就職を考えるというアプローチをしてみてはいかがでしょうか。

藤沢さん、横尾さん、貴重なお話ありがとうございました。


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人がいいね!と言っています。
コメント
パソコン初心者
2015/02/23 14:19  パソコン初心者

「~がしたい人」は、ダメですね。
本気でしたいのなら、もうやっているはずですね。
普通は「~で」何かをしたいですね。
ITをしたい、コンピュータをしたい人ってよくいますが、そういう質問をする人はやっていないので、本当にITやコンピュータをやりたいのか、考えるべきですね。

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